京都大学発のベンチャーで、スポーツカータイプの電気自動車の量産に日本で初めて成功したGLMは、10月1日から一般公開される「パリモーターショー2016」で次世代EVスーパーカーのコンセプト車両「GLM G4」を世界初公開すると発表した。
GLMは日本初のスポーツEV「トミーカイラ ZZ」を2015年から量産している。今回発表するコンセプト車両は「トミーカイラ ZZ」に次ぐ次世代モデルで、既存カテゴリーとは一線を画すものだという。同社がこれまで築き上げてきたEVテクノロジーを最大限に活用し、技術・デザイン両面で画期的なEVスーパーカーとなる。
同モデルの開発・量産化にあたっては、現在の10倍程度の広さとなる研究開発拠点を京都府宇治市に開設。4階建ての自社ビルを取得し、本社もここに移転し、2017年3月上旬の稼働を予定している。自動車設計エンジニアら30人の経験者を新たに迎え入れる計画だ。
さらに、GLMはオランダの自動車デザインハウス「サヴェージ・リヴァーレ」と業務提携を行い、同社の株式を取得した。「サヴェージ・リヴァーレ」は創業以来、革新的なコンセプトならびにそれを体現するデザインを創造し、2011年にV型8気筒スーパーチャージャーエンジン搭載の4ドアスーパーカーコンセプトモデルを発表して話題を集めている。
「パリモーターショー2016」でのコンセプト車の発表(プレスプレビュー)は、同モーターショーのプレスデーである9月29日の8時30分(パリ現地時間)から行う。すでにティザーサイトが開設されており、モーターショー開幕に向けて、今後段階的に車両イメージを公開していく。