説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iOSで標準装備アプリを削除するとどうなるの?』という質問に答えます。

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ホーム画面で適当なアプリアイコンを長押しすると、すべてのアイコンが震えはじめて左上に「×」ボタンが現れます。これをタップすると、そのアプリを削除(アンインストール)できます。iOS 9までは、削除できるのはApp Storeから購入(ダウンロード)したアプリだけでしたが、iOS 10からは標準装備のアプリも削除可能になりました。

削除可能なアプリは、『メール』と『ミュージック』、『カレンダー』、『連絡先』、『メモ』、『リマインダー』、『ビデオ』、『FaceTime』など多数あります。ただしすべてではなく、『設定』や『カメラ』、『電話』、『Safari』などのアプリは「×」ボタンが現れず、削除できません。

削除できる / できない基準は明らかにされていませんが、『設定』や『電話』のようにサードパーティー製アプリでは代替が難しいアプリは、削除対象から外されているようです。『カメラ』や『写真』といったアプリは代替品が存在しますが、iPhoneの目玉ともいえるアプリであり、意図的に外されているのでしょう。

いずれにせよ、削除したアプリはApp Storeからインストールできます。iOS 10に標準装備ということもあり、課金されることはありません。というより、ダウンロード開始のボタンが「雲」(ダウンロード経験あり / 課金済)にされており、再ダウンロードという扱いです。

なお、アプリを削除すると、そこに含まれるデータは削除されます。データがiCloud上に保存される『連絡先』や『カレンダー』といったアプリは、再ダウンロードすればデータは復活します(ローカルに保存していたデータは除く)。そのようなデータに関する心配がない場合は、ストレージの空き容量確保のためにも、標準装備のアプリといえど削除しても構わないといえるでしょう。

iOS 10では一部の標準装備アプリを削除できます。再度必要になった場合は、App Storeから無償でダウンロードできます