ソフトバンクは16日、iPhone 7 / 7 Plusの発売を記念したセレモニーを表参道店で開催した。セレモニーには代表取締役社長 兼 CEO 宮内謙氏のほか、アナウンサーの古舘伊知郎さん、タレントの広瀬すずさんが登壇した。宮内社長によるとiPhone 7 / 7 Plusの予約状況は過去最高とのことで、耐水機能やFeliCa対応によりApple Payの利用が可能になったことの影響が大きいという。表参道店前では最終的に約50人が行列を作っていた。
iPhone 7 / 7 Plusの発売記念セレモニーは16日の朝7時40分から開催された。記者が現場に到着したのは6時半頃だが、すでに約20人が行列をなしていた。
発売となる8時を前に登壇したのはソフトバンクの宮内社長。「並んでいただいてありがとうございます。発表会も9回目。ぜひiPhone 7と7 Plus、Apple Watch Series 2の発売をワクワクお待ちいただければ」と挨拶した。
その後はCMキャラクターを務めるアナウンサーの古舘伊知郎さん、タレントの広瀬すずさんも登壇し、ギガモンスターや5Gプロジェクト、Massive MIMO(マッシブ マイモ)、スーパーフライデーといった新サービスの紹介を行った。
7時59分からはカウントダウンがスタート。古舘伊知郎氏が実況で盛り上げ、8時になると同時に表参道店がオープンした。行列の先頭で一番乗りとなった男性は8年間ソフトバンクに並び続けたという人物で、「やっと一番になれて嬉しい」とコメント。男性が手にしたのはiPhone 7 Plusのローズゴールドで、「本当はジェットブラックがほしかったが、ないということだったので(ローズゴールドにした)」とのこと。
セレモニー後は宮内社長が囲み取材に応じた。
iPhone 7 / 7 Plusの予約状況について問われた宮内社長は「過去最高」とコメント。その理由を「耐水機能や、FeliCa対応によってApple Payが使えることが大きいのでは」と予想した。また、カラーについては「特にブラック系がすごい。ブラック系だけで5~6割を占めていて、ローズゴールドなど白系が人気だったこれまでとぜんぜん違う」という。
先日、新たに発表した20GBプラン「ギガモンスター」だが、他社がすぐに追随して似たプランを出してきたことについては「日本のスマホ環境を良くしていくということで、嬉しく思っている」と述べ、「今までは5GBプランをスタンダードとしていたが、6割のユーザーは5GBを超過してフラストレーションを持っている。5GBを超えて低速になると、ネットワークが悪くなったと思われるきらいがあったので、この機会にやろうと考えた」と新プラン導入の背景を語った。
また、20GBを提供することによるネットワークへの影響については、モバイル技術本部ネットワーク企画統括部長の北原氏をはじめとする技術チームと会議を重ね、「ダウンしないという裏付けを得た」という。
世界的には販売の落ち込みが報道されているiPhoneだが、日本市場に対する懸念はあるのだろうか。
この点について、宮内社長は「日本は海外と違ってスマホの中でiPhoneがかなりのシェアを持っている。Androidとくらべて耐水性能とFeliCaに対応していなかったが、それも解決された。iOS 10によるOSの大改革とiPhone 7で、日本では爆発的に伸びていくのでは」と楽観的だ。
4月から総務省のガイドラインが適用され、iPhoneの価格が上がった点については、「普通なら(予約が)下がるが、たくさんの方をお待たせしている状況。(影響は)ないということでは」とコメント。
総務省の要請に従って低価格の1GBプランも用意したが、「iPhoneユーザーからすると1GBはありえない。20GBでちょうどいいくらい。皆さんが動画や写真を撮る時代で、スマホのバリューが上がってきた」という。
一方でY!mobileについては今後も同様にワンキュッパ割(1,980円)キャンペーンを続けていくと明言。ソフトバンクとの2ブランド戦略を継続する。