クリプトンは9月14日、オーディオシステムKSシリーズのフラッグシップモデル「KS-9Multi」を発表した。発売は10月1日。価格はオープンで、推定市場価格は280,000円前後(税別)。

KS-9Multi

KS-9Multiは、192kHz/24bitまでのリニアPCM、2.8MHzまでのDSDに加えて、192kHz/24bitまでのMQAにも対応したオールインワンシステム。MQAは英Meridianが開発したハイレゾフォーマットで、ファイル容量を小さく抑えながらスタジオマスターと同等レベルの高音質を実現するという。

デジタルオーディオ回路部は、最新のXMOSを使用したDDC(Digital to Digital Converter)回路構成。デジタル信号は、FPGAを使用したDSPに送られ、デジタルアンプに入力される。アンプ部は、2ウェイ4アンプ構成を採用し、出力は40W×4。また、DDC回路とデジタルアンプを直結させ、デジタル信号をダイレクトに送るため、変換ロスを抑え音源をリアルに表現できる。

エンクロージャーは厚さ8mmのアルミ製で、ラウンドフォルムを採用。スピーカーユニットは、30mm径のリングダイアフラムツイーターと、84mm径ウーファーを使用している。また、フォールデットダクトによるチューンドバスレフ方式により、小型サイズながら迫力のある低域再生を実現。再生周波数帯域は60Hz~60kHzで、クロスオーバー周波数は3.5kHz。

インタフェースは、USB TypeB入力×1、光デジタル入力×1、アナログ入力(ステレオミニ)×1、HDMI入力×1、HDMIスルー出力を装備。本体サイズはW130×D170×H200mm(スピーカーベース含む)で、質量は、右が約3kg、左が約2.9kgとなっている。