俳優・山本裕典が14日、テレビ東京系スペシャルドラマ『模倣犯』(9月21日、22日 21時~)の製作発表記者会見に、共演の中谷美紀、坂口健太郎、清水富美加、岸部一徳とともに登場した。

山本裕典

同作は小説家・宮部みゆきのベストセラーを原作に、中谷美紀主演でドラマ化。「第52回芸術選奨文部科学大臣賞」「第55回毎日出版文化賞特別賞」「第5回司馬遼太郎賞」「このミステリーがすごい!2002年版」などを受賞し、発行部数は420万部を突破している。2002年には、中居正広主演の映画版も公開された。

坂口演じるキーパーソン・ピースと同級生役を演じる山本は「僕とカズ(満島真之介)とピースの関係性が、信用しているといいますか、BLっぽい。ボーイズ・ラブ」と表現。中谷から「ボーイズ・ラブって何ですか?」と質問が飛ぶと、山本は「男同士の愛情といいますか……」と苦笑しながら説明した。

山本が「お姉ちゃんの幽霊を見て指をさすと、ピースが僕の指を優しく包んで、自分の胸に持ってきて『大丈夫だよ』というシーン」について語り、「絶対みんなモニターの前でキュンキュンしてるんじゃん! と思い、すっごい集中しづらかったです」と振り返ると、坂口は「そうなんだ」と驚いていた。更に山本は、メイクや衣装の女性も「キュンとするよね」「このシーンの撮影が楽しみだね」と話していたことを明かした。

また中谷は、初共演となる坂口について「なんとなく、ゆるキャラのようなふんわりした感じのイメージ」を持っていたというが、「実はすごく情熱があって、とある映画間の年間会員になっている」と、撮影によって印象が変わったことを告白。「若い方でもこんな方がいらっしゃるんだと思って、未来に希望が持てました」と感心し、「あまりいい映画が作られなくなっているなか、わざわざいい映画を見ようと劇場まで足を運んでらして」と讃えた。

そして中谷は「坂口さんのファンの方、女性の方でも男性の方でもどちらでもけっこうですので、ボーイズ・ラブ? でもいいので」と覚えたての言葉を使いつつ、「映画館に足を運んだり良質なドラマを見てくださる方が、坂口さんを通して増えたらいいなと思いました」と、期待を寄せた。

一方坂口は、中谷を「一緒に共演してみて、今もまだ印象をもてていないかもしれない」とぽつり。「すごく強い女性に見える時もあれば、すごく柔らかい女性に見えることもあるし、儚く見えることもあれば、すごく愛しく見える時もある」とつかめない魅力を語った。