マクロミルはこのほど、「共働き夫婦の家事分担」に関する調査結果を発表した。調査は9月6日~7日、夫婦共にフルタイムで就業している20歳~49歳の既婚男女を対象にインターネットで行われ、618名の有効回答を得た。
家事分担の理想と現実に大差
はじめに、理想とする家事分担の割合について尋ねたところ、44.2%が「夫50%、妻50%」と回答。性年代別でみてもこの傾向は変わらず、フルタイム共働きの家庭においては、多くの夫婦が平等に家事を分担すべきだと考えていることがわかった。
一方、実際の家事分担割合については、「夫10%、妻90%(21.5%)」が最も多く、理想と現実では大きな隔たりがあることが明らかに。しかしながら、20代では理想通り「夫50%、妻50%(20.5%)」が最多になるなど、年代が若くなるほど分担が進んでいる傾向が見受けられた。
"手抜き"と"最低限"で家事の省エネ
次に、家事に対する考え方を聞いたところ、「家事は完璧に行われていてほしい」と考える傾向は、妻より夫の方が高いことがわかった。
また、家事負担を減らすために取り入れている工夫を尋ねたところ、夫は「特に工夫は行っていない(38.5%)」が最多だったのに対し、妻は1位「手を抜けるところはとことん手を抜く(47.2%)」、2位「必要以上の家事は行わない(29.4%)」と、家事の省エネ化をはかる傾向にあることがわかった。
最後に、現在の家事分担状況に対する満足度を調べたところ、妻の33.3%は「満足していない」と回答。また、妻の58.9%が「夫に今よりももっと家事を分担してほしい」と思っているなど、夫よりも妻の方が不満を持っていることが明らかとなった。