「楽天トラベル」はこのほど、「アート(美術・芸術)が観賞できる宿ランキング」を発表した。同ランキングは、サイト内にて「アート」「美術」「芸術」のキーワードの入った宿泊プランの宿泊人泊数(のべ人数)実績をもとに算出している。対象期間は2015年8月1日~2016年7月31日。
1位となったのは、宮城県の「江陽グランドホテル」。昭和8(1933)年に仙台市内に営業写真館として誕生し、昭和32(1957)年には総合結婚会館として運営を拡大。その後には現在の宿泊施設を付帯したホテルへと変遷を遂げた歴史あるホテルであるという。
ホテルには正面玄関にベルサイユ宮殿中庭のブロンズ像を模した像、1階ロビーにはステンドグラスの作品、白大理石の彫刻やブロンズ像、アンモナイトの化石などが飾られている。特にステンドグラスはルーベンス作の「マリー・ド・メディシスの生涯」の戴冠式を模しており、宿泊者の記念写真撮影スポットとなっている。
2位には三重県の「サンテ,アール プラトー うた湯の郷宿(松阪サンテ)」がランクイン。ホテル代表の飛矢和司氏が東南アジアを中心に45年かけて収集した仏像等を展示する「アジアン美術館」を併設したホテルとなっている。
美術館は宿泊者の入館が無料で、アンコールワットの石仏やレリーフなど約100点が展示される「アンコールワット館」と、青銅製の立仏像や座仏像、寝釈迦仏、ストーパなどが展示される「青銅館」の2館で構成されている。また、美術館だけでなくホテル内では昭和初期の一般ポスターや中国の三賢人像の青銅物などの展示もあるとのこと。
3位にランクインしたのは、富山県の「リバーリトリート雅樂倶」。「数奇屋の繊細さとアジアの土臭さ」をコンセプトに建築家の内藤廣氏が設計したホテルで、メインロビーではPCコンクリートを校倉に組んだ壁をめぐらせるなど新しい工法を取り入れている。
メインロビーから外に出ると、神通峡に沿って併設された遊歩道「アートウォーク」があり、現代芸術家の作品を鑑賞しながらホテル周辺を散策することができる。そのほかにも、宿泊者は館内の中庭や特別室でアート作品を鑑賞ができ、ライブラリーでは美術、建築などをはじめとした図書を閲覧することもできるという。
そのほか、4位には「ホテルWBFアートステイ那覇(旧 ホテル ラッソ国際通り)」(沖縄県)、5位には「日本郷土玩具の宿 アツギ・ミュージアム」(神奈川県)、6位には「浜脇の長屋」(大分県)、7位には「Gallery Court Ofa atu」(静岡県)、8位に「アート・ビオトープ那須」(栃木県)、9位に「八ヶ岳 ロッヂ アトリエ」(山梨県)、10位に「有馬温泉 高山荘 華野」(兵庫県)がランクインした。