福岡空港は10月4日、第1ターミナルビルを閉館し、10月5日より全ての国内線発着便を第2・第3ターミナルへ集約。第2・第3ターミナルビルは「国内線旅客ターミナルビル」へ名称を変更し、出発保安検査場と到着口がそれぞれ2カ所になる。

10月5日より機能が集約される

現在、ターミナルビルは航空会社や行き先で異なっているが、10月5日より全ての航空会社カウンターを国内線旅客ターミナルビル1階に集約される。また、国内線旅客ターミナルビル前の道路も切り替わり、第1ターミナルビル前の道路を廃止して国内線旅客ターミナルビルの前に立体駐車場へと続く新ルートを設置。地下鉄出入り口も移動となる。

福岡空港は現在、国交省が行う福岡空港国内線の平行誘導路の二重化にともない、国内旅客ターミナルビルをはじめとした諸施設の移転整備を段階的に実施。再整備の工事は2015年7月に着工し、2016年4月から2020年3月までの4年間にわたり、現在3つに分かれているターミナルビルをひとつの国内線旅客ターミナルビルに集約。新ビルは地上5階・地下2階で、2019年3月の完成を予定している。

新ビルの特徴として空港機能の集約のほか、緑化等環境への配慮とともに、ユニバーサルデザインの考え方に沿った導線や施設配置を計画している。また、都市部へのスムーズな移動のため、地下鉄フロアに新改札口を設け、直接1階(航空会社カウンター階)と2階(出発口)への直通エスカレーターを整備する。

出発口および搭乗待合室等を2階に、到着コンコースを3階にし、出発旅客と到着旅客とを完全に分離させることで、セキュリティーの強化と安全を確保。また、ターミナルビル中央部の3階・4階に展望デッキ等の送迎施設をはじめとした集客施設を予定している。