NEC、Kabylake搭載でサウンド機能も改良したノートPC秋冬モデル

NECパーソナルコンピュータは13日、同社製PC「LAVIE」2016年秋冬モデル4シリーズ39モデルを発表した。ソフトウェアの強化が中心だが、15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズでは、ミドルレンジ以上のモデルでハードウェアを更新。"Kabylake"の開発コード名で知られる第7世代Intel Coreプロセッサや、リニューアルした新カラーを採用した。ここでは、この15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」秋冬モデルを紹介する。

発売はいずれも2016年9月中旬。価格はオープン。店頭予想価格は112,800円前後から(税別、以下同)。

NS850/FAB

NFCや、音場再生技術AudioEngineなどを搭載した、3,840×2,160ドットの4K IGZO液晶採用フラッグシップモデル。秋冬モデルでは新たにIntel第7世代のCore i7プロセッサを搭載し、本体デザインも変更した。最大10Gbpsでデータ転送でき、最大5V/2Aで給電可能なUSB Power Delivery機能にも対応したUSB 3.1 Type-C Gen2コネクタを新たに採用する。ただし映像出力には非対応。

タッチ対応の4Kディスプレイは、タッチパネルを液晶に内蔵しカバーガラスをなくす構造とすることで輝度や透過率を向上。タッチパッドは滑らかな指触りのものに改善している。キーボード上部のワンタッチスタートボタンはパネルと一体化した四角ボタンへと変更された。

ソフトウェア面では、YAMAHAと共同開発した音場再生技術AudioEngineを強化。ヘッドホンで音を聴取する時、実際のスピーカーで音を鳴らすように音が前面から聞こえる「Imaginary Speaker」機能を搭載した。なお、AudioEngineのImaginary Speakerは秋冬モデル共通の特徴となる。

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-7500U(2.70GHz)、メモリがPC4-17000 8GB(4GB×2、最大16GB)、ストレージが1TB SSHD、グラフィックスがIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブなど。OSはWindows 10 Home 64bit。

通信機能は10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1。

主なインタフェースは、HDMI、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×1(パワーオフUSB充電対応)、USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドホン出力/ライン出力、SD/SDHC/SDXC対応SDカードスロットなど。NFCポートも内蔵する(Felica非対応)。

本体サイズはW382×D270×H26.2mm、重量は約2.7kg。バッテリ駆動時間は約4.3時間(JEITA 2.0)。本体色はクリスタルブラックのみ。店頭予想価格は234,800円前後。チルトホイール付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。なお、本機のみ10月中旬の発売を予定する。

NS750/FA

「NS750/FA」は、1,920×1,080ドットのタッチ対応フルHD液晶を備えたノートPC。上位機と同様第7世代Intel Coreプロセッサや新デザイン、秋冬モデル向けソフトウェアなどを採用するが、NFC機能を省きメモリが8GB×1に変更されている。また、従来ラインナップしていた「クリスタルゴールド」カラーをリニューアルし、よりライトな色合いの流行色「クリスタルゴールド」を採用した。

本体サイズはW382×D270×H25.7mm、重量は約2.5kg。バッテリ駆動時間は約4.8時間(JEITA 2.0)。カラーはクリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイト、新色クリスタルゴールドの4色。店頭予想価格は214,800円前後。Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。

NS700/FA

「NS700/FA」は、1,920×1,080ドットのタッチ非対応フルHD液晶搭載15.6型ノートPC。主な仕様や通信機能は上位のNS750/FAとほぼ同等で、第7世代Intel Coreも搭載するが、上位モデルで搭載しているサブウーファは省かれ、ストレージが1TB SATA HDDに変更される。また、上位機で搭載するUSB Type-Cポートも省かれる。

主なインタフェースは、HDMI、USB 3.0×3(1基はパワーオフUSB充電機能付き)、約92万画素Webカメラ、マイク入力、ヘッドホン出力/ライン出力、SD/SDHC/SDXC対応カードスロットなど。

バッテリ駆動時間は約6.4時間(JEITA 2.0)。本体サイズはW382×D270×H25.7mm、重量は約2.5kg。カラーはクリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイトの3色。店頭予想価格は194,800円前後。Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。

NS550/FA

上記のNS700/FAからCPUを第7世代Intel CoreシリーズのCore i5へ、メモリを4GBへ変更したモデル。これ以外の主な仕様はNS700/FAとほぼ同等で、本体サイズと重量も同じ。

バッテリ駆動時間は約6.4時間(JEITA 2.0)。カラーも上位機と同様、クリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイトの3色を揃える。店頭予想価格は179,800円前後。Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。

NS350/FA

「NS350/FA」は、上記のNS550/FAから、CPUを第7世代のIntel Core i3に、ディスプレイ解像度を1,366×768ドットのHD解像度に変更したモデル。これ以外の仕様はNS550/FAと同等。

バッテリ駆動時間は約6.6時間(JEITA 2.0)。カラーは他モデルと同様、クリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイトの3色。店頭予想価格は159,800円前後。Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。

NS150/FA

「NS150/FA」では、CPUに第6世代Celeronプロセッサを継続採用し、仕様面では夏モデルを踏襲。ソフトウェア面ではImaginary Speaker機能を他モデル同様搭載する。

主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3855U(1.60GHz)、メモリがPC4-17000 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics 510(CPU内蔵)など。

通信機能は10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1。

主なインタフェースは、HDMI、USB 3.0×3、約92万画素Webカメラ、マイク入力、ヘッドホン出力/ライン出力、SD/SDHC/SDXC対応カードスロットなど。

バッテリ駆動時間は約5.7時間(JEITA 2.0)。本体サイズはW385.6×D258×H22.6mm、重量は約2.4kg。カラーはスターリーブラック、ルミナスレッド、エクストラホワイトの3色。税別の店頭予想価格は134,800円前後。Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。

NS100/F1、NS100/F2

「NS100/F1W」および「NS100/F2W」は機能を絞ったエントリーモデルで、YAMAHAサウンドシステムも省かれている。ハードウェアは夏モデルを踏襲。秋冬モデルでは新たに光学式有線マウスが付属する。

2機種の違いは付属Officeの違いのみ。NS100/F2WではOffice Home & Business Premium プラス Office 365、NS100/F1WではOffice Personal Premium プラス Office 365が付属する。

主な仕様は、NS150/FAとほぼ同等だが、ストレージは500GB SATA HDDとなり、音場再生技術AudioEngineが省かれているためImaginary Speakerも非搭載となる。

主なインタフェースは、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、約92万画素720p対応Webカメラ(モノラルマイク内蔵)、USB 3.0×3、HDMI×1、SD/SDHC/SDXCカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャックなど。

本体サイズはW385.6×D258×H22.6mm、重量は約2.4kg。バッテリ駆動時間は約6.0時間(JEITA 2.0)。店頭予想価格はNS100/F2Wが115,800円前後、NS100/E1Wが112,800円前後。