アントワークスは10月1日~12月末までの3カ月間、「元祖スタ丼の店 国分寺店」(東京都国分寺市)に、30年前の「すた丼屋」の店内と営業スタイルを蘇らせた店構えを完全再現し、営業する。

10月1日・2日、「すた丼100円キャンペーン」が5年振りに復活

同企画は、創業45周年を記念した"原点回帰"期間として実施するもの。また、オープン日の10月1日・翌日2日の2日間は、限定店舗オープン記念として、毎回長蛇の列をつくっていた好評の「すた丼100円キャンペーン」が5年振りに復活。各日1,000杯限定で開催する。

元々は東京都国立と国分寺で「サッポロラーメン」の看板を掲げて3店舗を構えていた小さな個人経営の店だった同店は、2004年に東京23区内に初出店。以降、関東一都三県を中心に出店を進め、現在では日本全国に73店舗を展開するまでになっている。

「元祖スタ丼の店 国分寺店」の外観イメージ

当時は元ボクサーの創業者が店長として店に立ち、従業員たちも客も、苦学生やワルと呼ばれるような者たちが集まっていた。「客よりも店員が第一」、そんな接客スタイルで、地元で名を馳せた暴走族すらも店前ではバイクのエンジンを切って押して歩くほどの、東京多摩地区ではいわずとしれた伝説的な店だったという。しかし、サービスの「サ」の字もないような当時の店でも、"すた丼"を求める客は後を絶たなかったそうだ。

昭和46(1971)年の創業から45周年を迎えた2016年、国分寺店に30年前の営業スタイルと店構えを蘇らせる。"すた丼"は通常税込630円で販売しているところ、限定店舗営業中の国分寺店に限り税込580円で販売する。

30年前の店構えが復活する

期間中は"30年前の店構え"で、"原点回帰"営業を実施。「威勢のいい、気合いの入った従業員で営業」「文句のあるヤツは来なくていい」「『いただきます』『ごちそうさま』を言うのは鉄則」「口頭注文、口頭会計だから、注文を聞き直すことがあるかもしれないがご勘弁」など、現在の「伝説のすた丼屋」では行われなくなった「"伝説"の原点」が復活する。

ほかにも、「知っている人はかなりのコアファン、元祖『もやし味噌汁』が復活」「今はなき肉ピー丼やピー玉丼、チャーシュー丼など、当時の人気メニューも数種類が復活」「有線BGMは、1980年代の歌謡曲を採用」など、昔ながらのラーメン屋や町の定食屋のような雰囲気となる。そのため、"覚悟"を決めて来店する必要があるという。同社では、来店者に「"すた丼"の原点」を感じてもらえればとしている。

実施期間は10月1日~12月末日(予定)の3カ月間限定で、9月29日・30日は改装のため休業となる。10月1日・2日の2日間限定開催の「すた丼100円キャンペーン」では、過去開催時には最高200人超えなど、毎回長蛇の列をつくっていた好評のキャンペーンが5年振りに復活。両日のみ、各日1,000杯完売次第閉店となる。