ムラなく全身をきれいに日焼けすることができる日焼けサロンは、昼夜を問わず短時間で好みの肌の色に焼けるというメリットがある。他人から見たら十分に日焼けした黒い肌であるにも関わらず、さらにその状態から日焼けサロンに通うというヘビーユーザーも利用者の中には少なくない。
日本ではすっかり定着した日焼けサロンだが、海外で生まれ育った人たはこの施設をどう思っているのだろうか。また、海外でも利用されているのだろうか。日本在住の外国人20人に「日本の日焼けサロン」について質問してみたので、その回答を紹介しよう。
Q.日本の日焼けサロンについてどう思いますか。母国にあるかどうかを明らかにしてからお答えください
■必要性を感じない
・「行ったことはありません。アリゾナ州は毎日晴れていて、プールが付いている家がいっぱいあるのに、なぜか知らないけど日焼けサロンは人気があります。必要ないだろうと個人的に思いますが」(アメリカ/30代前半/女性)
・「正直に言うと、日焼けしたいなら直接ビーチに行けばと思う。台湾ではみんな白い肌に憧れているから、こういうサロンはないと思う」(台湾/20代後半/女性)
・「強力な紫外線を皮膚に浴びることが、皮膚がんの発症率を高めそうな気がするので、日焼けサロンは必要がないと思います。香港は日焼けサロンがありません」(香港/20代後半/女性)
・「日焼けサロンが本当に必要なのか、ちょっと分からないです。日焼けをしたいのなら、自然に日焼けすれば体にもいいんじゃないかな。母国には日焼けサロンがありません」(モンゴル/30代前半/男性)
・「人の肌にとって大丈夫かしら。わが国では自然に日焼けするので、不要だと思います。一方、白くなりたい女性はたくさんいます」(フィリピン/40代前半/女性)
・「タイは年中暑いので、日焼けしたいのならどうぞ外で働いてください(笑)。なので、日焼けサロンは意味がないです」(タイ/30代前半/男性)
・「分かりません。母国は気候が暑いので、普通に過ごしていても日焼けする」(パラグアイ/30代前半/女性)
・「母国にはありません。肌に良くないと思います」(インド/40代前半/男性)
・「あまり使わないので分かりません。母国にはないです」(ベトナム/20代後半/男性)
・「日焼けもおしゃれなんだな、という感じ。韓国にもあります。利用しようとは思わないが、利用する人たちをダメだとも思わない。ネイルサロン的な感覚」(韓国/20代前半/男性)
■良いと思う
・「とても清潔でサービスがいいと思います。数年前から母国では法律で禁止されました。日本では漫画喫茶みたいに少しでもプライバシーが欲しいとき、特に寒い日は使うととっても便利」(ブラジル/20代後半/男性)
・「日本の日焼けサロンは良いと思います。中国には、大都市ならあると思いますが、店自体は少ないと思います」(中国/30代中盤/男性)
・「すごいと思います。母国では色が明るい人が憧れとされているので、わざわざ肌色を黒くする人はあまりいないと思います」(インドネシア/40代前半/女性)
■日本で人気があることに驚き
・「イタリアにも日焼けサロンがありますし、日本よりも流行していると思います。白肌よりも焼けた肌の方が健康的なイメージがあり、通っている女性も男性も少なくないです。逆に日本では白肌至上主義だと思っていたので、日焼けサロンがないと思っていました」(イタリア/30代前半/男性)
・「母国にもありますが、その日焼け方法は肌に結構悪いので行ったことがないです。日本でも母国でも。一般の日本人女性は日焼けを避けているので、日焼けサロンはあまり人気がないんじゃないかと思っていました」(スペイン/30代前半/女性)
■その他
・「日焼けサロンはルーマニアにもあって、特に首都圏に集中しているようです。ルーマニアは日焼けが流行しているので、お金持ちは結構使っていると思います」(ルーマニア/30代前半/女性)
・「母国の日焼けサロンは、とても少ない気がする。ロシアでは10年前は日焼けサロンがはやったが、今はそのサロンに通っている人数がかなり減った」(ロシア/20代中盤/女性)
・「日焼けサロンは行ったことないですが、フランスとあまり変わらないかと思います」(フランス/30代前半/男性)
■総評
今回のアンケートでは、20人中10人が日焼けサロンの必要性を感じないという意見で、日本で人気があることに驚いたという意見を寄せた人も2人いた。逆に、良いと思っている人は3人だけであり、日焼けサロンは外国人にあまり人気がないのかもしれない。
また、「数年前から母国では法律で禁止されました」(ブラジル/20代後半/男性)、「ロシアでは10年前は日焼けサロンがはやったが、今はそのサロンに通っている人数がかなり減った」(ロシア/20代中盤/女性)とのコメントもあり、日焼けサロンが禁止になったり減ったりしている国もあるようだ。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2016年7月16日~2016年8月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート