ダイハツ工業は7日、新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」を全国一斉に発売する。ライフスタイルを楽しむ女性をターゲットに、クラス初の両側スライドドアや新発想のインテリアレイアウトを採用する。
「ムーヴ キャンバス」は女性をターゲットとしつつ、幅広い世代で使いやすい軽自動車をめざした。近年、親との同居世帯の増加にともない、世帯内でクルマを共有する傾向が増加していることに目を向けている。ネーミングは「できる」を意味する「CAN」と「バス」のようなデザインを組み合わせた。エクステリアはおおらかで丸みのあるシルエットとし、クラス初(全高1,700mm以下の軽乗用車)という両側スライドドアや、ステアリング連動ヘッドランプ、パノラマモニターなど豪華な装備を採用している。
エクステリアはシンプルながら、指輪をイメージしたリングをあしらったヘッドライト、専用エンブレムを施した14インチフルホイールキャップで個性を演出した。一部グレードに設定された「メイクアップ」は、メッキ装飾やリアコンビネーションランプのクリアクリスタル化により、高級感を表現している。ボディカラーはストライプカラー8色とモノトーンカラー9色の合計17色とした。
インテリアは、運転席からフロントガラスまでのヘッダー距離を長く取り、圧迫感のない余裕ある運転席を実現。後席スライドドアと「置きラクボックス」の組み合わせにより、荷物を積むまでの動作を最小限とする「置きラクレイアウト」も採用した。「置きラクボックス」は後席シート下の収納ボックスで、国産車で初の採用となる。
装備面では、ステアリング連動ヘッドライトを一部グレードに搭載。軽自動車で初採用となる。さらに、上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示するパノラマモニターをダイハツとして初採用した。衝突回避支援システム「スマートアシスト II」、エマージェンシーストップシグナルといった安全装備も採用している。
エンジンは全グレードともにノンターボで、CVTと組み合わせる。樹脂化ボディ、高着火スパークプラグなどのe:Sテクノロジーにより、JC08モード燃費は28.6km/リットル(2WD)を実現している。
価格は「ムーヴ キャンバス L」の2WDが118万8,000円、「ムーヴ キャンバス X "メイクアップ SA II"」の2WDが141万4,800円、「ムーヴ キャンバス G "メイクアップ SA II"」の2WDが154万4,400円などとなっている(価格はすべて税込)。