大盛りを超えたメガ盛り・ギガ盛りに対する外国人の感想は?

話題作りやサービスなどで、大盛りをはるかに超えた「メガ盛りメニュー」「ギガ盛りメニュー」を提供している飲食店は数多く存在する。

これらのメニューはお客を喜ばせたり、大食漢のチャレンジ精神に火をつけさせたりしているが、一方で外国人には受け入れられるものなのだろうか。また、似たようなメニューを提供している国は、日本以外にもあるのだろうか。

そこで、日本在住の外国人20人に「メガ盛り・ギガ盛りメニュー」についてどう思うか、また母国に同様のメニューがあるのかを聞いてみたので、その回答を紹介しよう。

Q.日本の飲食店の大盛りをはるかに超えた「メガ盛りメニュー」「ギガ盛りメニュー」についてどう思いますか。母国と比較してお答えください

■母国にはないが良いと思う
・「とってもいいアイデアです。母国ではそんなにはっきりした特別メニューがないため、チェーン店などでは好きなものを2個買うしかありません。3~5人前サイズがある日本のメニューはすごいと思う」(ブラジル/20代後半/男性)
・「イタリアではそのような選択肢を見たことがありません。普段の量がやや少な目なので、このようなオプションがあるのは非常にいいことだと思います」(イタリア/30代前半/男性)
・「飲食店の自由なので良いと思います。中国はメガ盛りやギガ盛りメニューは少ないです。中国人の考え方ですが、足りないならまた注文すれば良いと思います」(中国/30代中盤/男性)
・「良いと思う。母国は元から大盛りなので、その様な設定はない」(パラグアイ/30代前半/女性)
・「香港はそんなメニューがありませんので、とても親切だと思います」(香港/20代後半/女性)
・「特に若者の間では大変人気があるメニューなのではないかと思います。母国ではそのような発想があまりありません」(ウクライナ/30代前半/男性)
・「食べきれるなら良いと思いますが、わが国にはメガ盛り・ギガ盛りメニューはまだないと思います」(フィリピン/40代前半/女性)

■母国にもあるし、良いと思う
・「特によく食べるお客さんに対して良いと思います。モンゴルでもメガ盛りみたいなメニューがあります」(モンゴル/30代前半/男性)
・「人の食べる量は違うので良いと思います。母国には2倍の量ぐらいまであります」(インド/40代前半/男性)
・「良いと思います。ベトナムにも同様のメニューはあります」(ベトナム/20代後半/男性)

■商業的だと思う
・「韓国にも似たような商品があるが、挑戦したことはなく、商業的戦略として有効なんだろうな、という感想しか持っていない。挑戦しようとも思わない」(韓国/20代前半/男性)
・「マーケティング的によくできていると思いますが、結局フランスの普通のサイズ並みにしかなりません」(フランス/30代前半/男性)
・「日本の外食はクオリティーが高く、良い品質だと思います。メガ盛り・ギガ盛りメニューは安いし(物によりますが)、たくさん食べられるのは大いに嬉しいです」(タイ/30代前半/男性)

■やりすぎだと思う
・「やりすぎだと思う。そういうメニューを開発する人は食べ物を尊敬せず、とても残念な行為だと思う。台湾では、食べ放題は結構はやっているけど、そういうメニューはほとんど見かけたことがない」(台湾/20代後半/女性)
・「多すぎだと思います。母国にもありますが、食べ物をあまり残したくないので、できるだけそのようなところを避けます」(インドネシア/40代前半/女性)

■その他
・「日本のレストランの食べ物の量は母国と比べたら結構少ないです。大盛りやメガ盛りといっても量がそんなに多くないと思います。日本に住み始めてから一日食べる量が結構減りました」(スペイン/30代前半/女性)
・「食べきれるならいいんじゃないかと思います。アメリカだと、すでに量が多いからあまり必要ないですが、アメリカの方は食べきれなくてもボックスをもらって持って帰れる習慣があるから、そこがちょっと違います」(アメリカ/30代前半/女性)
・「特に何も思わない。客からこういう要望があれば、いいのではないか。母国ではこういうメニューを見たことがない」(ロシア/20代中盤/女性)

■総評
今回のアンケートでは、メガ盛り・ギガ盛りメニューに好意的な見方をしている外国人は、20人中13人であった。逆に、やりすぎだという意見は2人だけとなっており、メガ盛り・ギガ盛りメニューは外国人に好評のようだ。

好評な理由の1つに「日本の外食店で提供されている一般的な1人前が、母国よりも少ないから」という意見が数人から寄せられている。日本人の感覚ではメガ盛り・ギガ盛りであっても、1人前の量がすでに日本の大盛りを超えているような国から来た人にとっては、驚くほどの量ではないようだ。

ただ、興味半分でオーダーして食べ残してしまうのはやはりNG。生産者たちが作ってくれた食材にきちんと感謝するためにも、自分のキャパシティーを超えた大盛りメニューには安易に挑戦しないようにしよう。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年7月16日~2016年8月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート