米Appleは9月7日午前10時(現地時間、日本時間で8日午前2時)に米カリフォルニア州サンフランシスコ市内にあるBill Graham Civic Auditoriumでスペシャルイベントを開催する。同日はAppleによるストリーミング中継が予定されており、同社製デバイスまたはWindows 10のEdgeブラウザを使って現地の模様をリアルタイムで閲覧可能だ。本稿では、ここでの発表が噂される情報を整理していく。なお、日本市場にとって最大の目玉となる「Apple Pay上陸」と「iPhoneへのFeliCa搭載」は別記事としてレポートする。

新型iPhoneとApple Watchに注目

スペシャルイベントへの招待状は正式には8月29日(現地時間)に発送が行われており、会場は昨年2015年9月のスペシャルイベントと同様にBill Graham Civic Auditoriumで、各国からの来賓や報道関係者の招待規模はほぼ去年並みと想定される。

弊誌で同件を報じているYoichi Yamashita氏が指摘しているように、本イベントではMac新製品の発表は行われない。新製品登場が期待される「iMac」「MacBook Air」「MacBook Pro」の3機種については、10月の追加発表を楽しみにしているといいだろう

スペシャルイベント招待状

そして今回、iPhoneと合わせて発表が行われるのは「Apple Watch」の新製品だ。iPhoneと同時リリースかは不明なものの、少なくとも年末商戦のスタートする11月より前には市場投入されると思われ、合わせてチェックしておくといいだろう。

新型iPhoneについてはすでに何度も報じられているように、これまで2代目の3G以降iPhoneが維持してきた「2年サイクルで大幅なデザイン変更」「その合間にマイナーチェンジと機能強化」というサイクルが初めて崩れ、デザイン的には現行のiPhone 6sのマイナーチェンジに留まり、有機ELディスプレイ(OLED)採用を含むデザイン面での大幅刷新は来年2017年以降に持ち越しとされている。そのため、筆者も含めて今年が2年ごとの買い換えサイクルにあたる人たちの中には「今年は買わないで来年まで持ち越そう」と考えている人もいるはずだ。だが、さすがに1年間の差分で大した変化もなくAppleが新製品を投入するはずもなく、"機能的"には相応のアップデートが感じられる内容が見込まれている。