ドイツ・ベルリンで開催中の家電イベント「IFA2016」にて、オンキヨー&パイオニアイノベーションズが未発表のハイレゾポータブルプレーヤーを参考出品している。ここでは、パイオニアの小型ハイレゾプレーヤーと「XDP-100R」の後継製品についてレポートする。
IFA2016のパイオニアブースでは、未発表の小型ハイレゾプレーヤーをショーケースに収めて展示している。コンパクトな設計ながらDACを2基搭載して、バランス接続にも対応するという本格派。PCM系のオーディオフォーマットだけでなく、DSDやMQAの再生も可能とする見込みだ。
ディスプレイは2.4型のタッチパネル付き液晶。microSDカードスロットを2基備えるところもボディサイズとは裏腹な仕様だ。OSは、AndroidではなくLinux系の独自のもの。その副次効果として、44.1KHz系と48KHz系のクロックジェネレーターを個別に実装できたという。右側面のHOLDスイッチは、何をホールドさせるのかOSからカスタマイズできる。
この小型設計について同社のスタッフは、「XDP-100Rでは、Android用のCPU基板とオーディオ用の基板を完全に分離していた。このうちオーディオ基板を半分程度に省スペース化することに成功したことが背景にある」と明かしてくれた。
関係者が商談を行うゾーンでは、「XDP-100R」の後継にあたる「XDP-300R」の試作機を手に取ることができた。外観はXDP-100Rにあったハンドルを省いて、シンプルでスタンダードな形に変化している。
小型プレーヤーと同様にXDP-300RもDACをデュアル搭載する予定。バランス接続に対応するほか、これまで姉妹機であるオンキヨーのDP-X1にはあって、XDP-100Rには搭載されていなかったActive Control GND (ACG) 駆動をサポートする。OSは引き続きAndroidを搭載する。
小型ハイレゾプレーヤー、XDP-300Rの両モデル、オンキヨーの新製品と合わせて、今秋には国内向けのアナウンスがありそうだ。