スタジオジブリ最新作「レッドタートル」の公開を記念して開催された「スタジオジブリ総選挙」。1984年公開の「風の谷のナウシカ」から、2014年公開の「思い出のマーニー」までの計21作品がノミネートされ、栄えある1位に選ばれた作品が期間限定でスクリーン上映されるというもの。中間発表では、上位5作品として「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」が発表され、「え!? トトロは!?」と驚いた人も少なくないだろう。
さて、そんな盛り上がりをみせたスタジオジブリ総選挙だが、本日、結果が発表されましたね! (結果は公式サイトでどうぞ!)しかし、1位以外だって素敵な作品ばかり! そこで、ジブリ好きなマイナビニュース会員1,000名にも「もう一度、劇場で観たいジブリ作品」と、「印象に残っている場面や好きな理由」を聞いてみた。
Q.もう一度、劇場で観たいジブリ作品は?
1位 天空の城ラピュタ(1986年) 18.3%
2位 となりのトトロ(1988年) 14.6%
3位 風の谷のナウシカ(1984年) 14.2%
4位 千と千尋の神隠し(2001年) 12.5%
5位 もののけ姫(1997年) 7.9%
■天空の城ラピュタ
・「初めて見たジブリ映画が天空の城ラピュタでした。空から少女が降ってくる最初のシーンや、後半でシータが大人びた声に変わるところ、髪を切られてしまう場面は鮮明に思い出に残っています」(31歳/女性/サービス/専門サービス関連)
・「天空の城ラピュタは、何度も見ていてセリフを覚えています(笑)主人公のシータとパズー以外にも、親方やドーラ一家など魅力的なキャラクターばかりで、何度見てもたのしい!」(35歳/女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「パズーとシータが竜の巣に突入し、それまでとどろいていた雷鳴が急に止んで無音になり、パズーが父親の幻を見るシーンがあるのだが、あのシーンのためにラピュタを観ていると言っても過言ではないくらい好き! 女性の主人公が多いジブリの中で、ラピュタは男性が子供の頃抱くような夢を描いてくれました。他の作品とは思い入れが違います」(40歳/男性/その他)
・「プログラムを買って、セリフを完コピしようとしたこともあるくらい、どのシーンも大好き! 特にパズーのセリフには毎回きゅんきゅんしてしまう。「ぼくがバカじゃなくて力があれば守ってあげられたんだ」といって、シータを助けに行く場面が一番のお気に入り」(22歳/女性/広告・出版・印刷/営業関連)
■となりのトトロ
・「サツキがメイを探しに行く時にネコバスが出てきて、ウィーンと開いて、乗ったらフワッフワッの毛並み、自分も乗りたいなぁ、ネコバスに会いたいなぁとすごく願っていたのを思い出す」(35歳/女性/専業主婦)
・「独身時代に観た作品でしたが、性格は違ってもどちらもかわいらしいサツキちゃんとメイちゃんが大好きになり、自分に子どもが生まれたら、サツキとメイと名づけようと決めていた。残念ながら、生まれたのが男の子ばかりで名付けることはできなかったけれど……」(49歳/女性/その他)
・「となりのトトロは、私が幼稚園の時に毎日のように見ていた。ネコバスが出てくるところが大好きでした」(18歳/女性/学生)
■風の谷のナウシカ
・「金色の絨毯の上で、ナウシカの傷が癒やされ、歩いているシーンは何度観ても泣ける。ナウシカの強さと優しさに憧れた」(43歳/女性/その他)
・「ナウシカの最初の登場シーン。神秘的な彼女に、当時小学生だった僕は一発で恋に落ちました」(39歳/男性/不動産/その他・専業主婦等)
■千と千尋の神隠し
・「あまり映画館に行かない家族だったけれど、家族3人(母、姉、自分)でみた唯一のジブリ作品。懐かしさも相まって一番好きな映画です」(25歳/男性/医療用機器・医療関連/技能工・運輸・設備関連)
・「アニメは好きではなかったが、この作品を見て考えが変わった」(55歳/男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
■もののけ姫
・「アシタカが、「あの子を解き放て! あの子は人間だぞ!」と叫んで、モロに「だまれ小僧!」と言われる場面。当時、映画館で見たときには意味がわからなかったが、大人になった今、ようやく理解した」(31歳/女性/専業主婦)
・「もののけ姫を自分の生徒と一緒に映画館で見に行った際、モロの人間に対する怒りのセリフに共感し、嗚咽しながら泣いてしまい、隣に座っていた生徒に多大な迷惑をかけてしまった思い出が……」(49歳/女性/教育/専門サービス関連)
■その他の作品
・「火垂るの墓:兄が必死で妹のためだけに行動し、妹も兄が側にいるだけで元気な様子に涙がとまらない」(41歳/男性/その他)
・「紅の豚:当時は、子供だったため、主人公の豚がかっこよく見えず、あまり好きではなかったが、大人になった今の感性で、豚の渋さと、ちょっとかわいいところを映画館で堪能したい」(42歳/女性/建設コンサルタント/その他)
・「耳をすませば:中学の時好きだった男の子が、新聞屋さんから「耳をすませば」の鑑賞券をもらった。耳をすませばの主人公といろいろと気持ちがかぶるところがあったので、自分にとっては忘れられない映画になった」(35歳/女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「風立ちぬ:戦争中のさまざまな情勢・生き方がリアルに描かれていて、グッとくるシーンが多い」(41歳/男性/官公庁/公共サービス関連)
・「魔女の宅急便:遠くの町に旅立つ場面が、ユーミンの挿入歌とすごく合っていたのが、印象的でした」(53歳/男性/専門店(食品関連)/技能工・運輸・設備関連)
総評
マイナビニュース会員が選んだ「もう一度観たいジブリ作品」、1位は「天空の城ラピュタ」だった。1986年公開の作品だが、現在でもテレビで放送されればバルス祭りが開催されるほどの人気ぶり。とはいえ、もうジブリ作品なら、どれが1位でも納得してしまいそう。
作品を問わず、よく見られたのが「当時は幼くて理解できなかったが、大人になって理解し、あらためて魅力を感じた」という声だ。子供の頃、ワクワクしながら観ていたトトロが、大人になった今、何だか切なく感じたり、昔は、「何だか怖い・・・!」と思って観ていたもののけ姫を、今観ると、物語の深さに驚いたり……。ジブリ作品が世代を問わず愛されている理由は、いくつになっても新しい魅力を発見できるところにもあるのだろう。
ちなみに、公式サイトでは、スタジオジブリ総選挙にノミネートされた全21作品のポスターも見ることができる。ポスターもキャッチコピーも、すてきなのでオススメです。
調査時期:2016年9月2日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:1000名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
※写真は本文と関係ありません