キヤノンマーケティングジャパンは9月5日、ドローンシステムの製造・開発を行うプロドローン社に1億円を出資すると発表した。

プロドローンは、産業用ドローンのカスタマイズやソフトウェア提供を行う国内メーカーで、機体設計やソフトウェア開発に関する高い技術力を持つ。

今回の出資により、キヤノンマーケティングジャパンとプロドローンは国内における販売契約を締結。プロドローンのドローンにキヤノンの映像入力機器を搭載し、高精細な画像データの取得による映像解析ソリューションや関連サービスを展開する予定だ。キヤノンはプロドローン製産業用ドローンのディストリビューターとして、全国へのドローン機材の提供や、関連するサービスを行う。

インプレス総合研究所調査によると、2020年における産業用ドローンの市場規模は2015年比1,090%の1,138億円。キヤノンは、産業用ドローンが農業、運送、インフラ点検、警備・監視などにおいて活用が進んでおり、関連市場も拡大すると見込んでいる。また、2016年に開始した5カ年計画「長期経営構想フェーズIII(2016年~2020年)」において、成長領域へのシフトと事業領域の拡大を推進しており、ドローンを活用した新しいソリューションの提供を目指す。