Huawei Technologiesは9月1日(ドイツ時間)、最新のスマートフォンシリーズ「Huawei nova」と「Huawei nova plus」を発表した。若者向けにデザインを重視したミドルクラスの機種となる。10月に世界50カ国以上で発売するとしているが、日本国内での展開についてはアナウンスされていない。価格はnovaが399ユーロ、nova plusが429ユーロ。
2機種は、ドイツ・ベルリンで開催中の家電見本市「IFA 2016」に合わせて発表された。同社は1月にファブレット「MATE 9」、4月にフラッグシップ「Huawei P9」を発表しているが、novaはミドルクラスに位置付けられる。「優れた性能、スタイリッシュなデザイン、高度なカメラとともに新しい体験をもたらすよう設計しており、スマートフォン世代向けのパーフェクトなデバイス」とHuaweiでコンシューマービジネスグループのCEOを務めるRichard Yu氏は述べている。
デザインでは、モダンな建築物に見られるカーブから着想を得たとしており、メタリックな背面には高度な表面処理を施した。背面は上部に長方形のパネルを配しヘアライン加工により洗練さを演出した。ディスプレイはnovaが5インチ、nova plusが5.5インチ。ともにIPS液晶を採用し、解像度は1,080×1,920ピクセルとなっている。
カメラは、novaではサブが800万画素、メインが1,200万画素。精度の高いオートフォーカス機能を持つ。さまざまな照明状況でセルフィーが撮影でき、美顔効果や美肌効果のための独自アプリ「Beauty Makeup 2.0」「Beautiful Skin 3.0」も用意する。メインカメラにはイメージセンサーと高角度レンズを備える。nova plusはメインが1,600万画素で、さらにクリアでシャープな写真を撮影できるとしている。
CPUは、高度な14nmプロセスを採用したQualcomm Snapdragon 625で、RAMは3GB、ストレージは32GB。microSDXCカードにより最大128GBまで拡張できる。バッテリー容量はnovaが3,020mAh、nova plusが3,340mAh。一度の充電で数千単位の写真を撮影できるとしている。インタフェースは、USB Type-C。省電力アプリ「Smart Power 4.0」も持つ。360度に対応した新世代の3D指紋認証センサーを装備し、指紋による端末のロック解除が可能だ。
OSは、Android 6.0を搭載し、独自UIの「Emotion UI 4.1」を重ねた。サイズは、novaがW69.1×H141.2×D7.1mm、nova plusがW75.7×H151.8×D7.3mm。カラーバリエーションは、titanium grey、mystic silver、prestige goldの3色展開。
また、Huaweiは合わせて、P9に新たなカラーバリエーションとして、赤と青を加えることも発表している。