トーマツ イノベーションは8月31日、「新入社員受け入れ側の意識と実態」についてアンケートを実施し、その結果を発表した。調査は2016年6月1~13日、同社の研修サービスBiz CAMPUSのうち、管理職及び若手社員を対象とした研修の受講者605名を対象に行われた。
新入社員教育、最も多いのは「OJT」
新入社員研修を終えた後、各部署に配属された新入社員はどのような教育を受けるのか、「新入社員を受け入れる側の取り組み(複数選択式)」を聞いたところ、「OJT」という回答が最も多く86.9%。次いで「OFF-JT」が32.4%、「自己学習支援」が14.0%と続いた。
「新入社員の育成の取り組みの数」を集計したところ、「1種類」が最も多く65.0%となった。次が「2種類」の24.3%、「3種類」が7.1%となった。全体の1割程度(9.1%)は「3~4種類」と手厚く育成に力を入れている企業もあったが、ほとんどの企業で1~2種類という結果となった。
「打たれ弱い」「マイペース過ぎる」という意見も
先輩社員・上司が今年の新入社員をどのように見ているのかを調べるために、「言われたことを素直に吸収しようとする姿勢」「自ら考える姿勢」「仕事の進め方」「タフさ」「会社・組織へのなじみ方」「基礎知識・一般常識」という6つの項目について、それぞれ5段階で評価度を聞いた。
その結果、「素直な姿勢」が最も高く3.90(平均値)となり、「なじみ方」が3.27(同)、「タフさ」が3.07(同)、「自ら考える姿勢」が3.00(同)と続いた。一方、「基礎知識・一般常識」は2.91(同)、「仕事の進め方」は2.74(同)にとどまった。
新入社員に関するエピソードでは「打たれ弱い」「すぐ辞めていく」「マイペース過ぎる」「自分から行動しない指摘されたことを聴いているようで聴いておらず、同じことを繰り返し説明しないといけない」などのネガティブなコメントも得られた。