立秋も過ぎたというのに、残暑は厳しく強い日差しが照りつける日々。男女を問わず、紫外線対策とシミ予防は夏の大問題だ。

そもそもシミは、多量の紫外線によって過剰につくられたメラニンが肌の内部に蓄積することでできてしまう。シミ予防は化粧品を使って毎日コツコツとケアすることが一番の近道とされているが、肌に必要な栄養をしっかりと与え、体の内側からケアすることも実は大切なのだ。

肌に良い栄養素といえばビタミンCが代表だが、他にも抗酸化作用の高いβカロテンやリコピン、ビタミンEなどにも注目。それらを総合的に含む夏の肌におすすめの食材を、管理栄養士の板橋里麻さんにセレクトしてもらったので紹介しよう。

夏の美肌づくりにおすすめの食材5つ

ブロッコリー
抗酸化作用の高いβカロテン、ビタミンCが豊富。ビタミンCはコラーゲン生成の材料にもなるので、コラーゲンを多く含むものと一緒に摂(と)るのが賢い利用法だ。ただし、ビタミンCは水溶性なので、ゆで時間が長過ぎるとせっかくの栄養素を逃すことになるので注意が必要。油と一緒に摂るとβカロテンの吸収が良くなるので、ゆでずに薄く切って炒めるのもおすすめ。

トマト
抗酸化作用が高いとされるリコピンが豊富。紫外線による肌ダメージを修復し、シミの原因となるメラニン生成を抑えてくれる効果が期待できる。

アボカド
肌の代謝を促すビタミンB群を多く含み、メラニンを排出してシミ予防に役立つ。抗酸化作用に優れるビタミンEや脂肪酸も豊富。ビタミンCを含むレモンと一緒に調理することで、アボカドの色味の酸化を防ぐだけでなく、抗酸化作用や美肌効果も上がり、相乗効果が得られる可能性がある。

ザケ
サケの赤色の色素成分はアスタキサンチンと呼ばれるもので、紫外線による活性酸素を除去し、肌の老化を抑えると言われている。さらに、メラニン生成を抑える効果も期待できる。サケの皮にはコラーゲンが含まれているので、捨てずに一緒に食べることで、より美肌効果が期待できる。

まぐろ
メラニンの生成を抑えるとされるL-システインを作り出すメチオニン(アミノ酸の一種)が豊富。ビタミンCと一緒に摂るとより効果的で、ビタミンCの多いブロッコリーやピーマン、ジャガイモなどと組み合わせて調理するのがおすすめだ。

夏の肌ダメージをケアする目にも楽しいレシピ

上に挙げたおすすめの食材をたっぷり使った、美肌の味方となるレシピを最後に紹介しよう。アスタキサンチンたっぷりのサケ、ビタミンCとβカロテンが豊富なブロッコリー、リコピンを含むトマトでつくるアクアパッツアだ。

ブロッコリーは、ビタミンを逃がさないためにゆでずに一緒に煮込んでいくのがポイント。フライパン1つで簡単につくれるぞ!

サケとブロッコリーのアクアパッツア風 ローズマリー風味

材料

サケ 2~3切 / あさり 60g / セロリ 40g / ミニトマト 6個 / ブロッコリー 1/2株 / 白ワイン 50cc / にんにく 1かけ / 塩 少々 / こしょう 少々 / ローズマリー 適量 / オリーブオイル 大さじ1/ レモン 適量

つくり方

1.サケは塩とこしょうで下味をつけておき、あさりはさっと洗って砂抜きしておく。

2.セロリは薄くスライス、ミニトマトは1/2にカット。ブロッコリーはよく洗って小房にわけ、にんにくはスライスしておく。

3.フライパンにオリーブオイルをひき、弱火でにんにくを香りがでるまで炒める。

4.3にサケを加えて中火で両面を軽く焼いたら、1のあさり、2のセロリ、ミニトマト、ブロッコリーおよびローズマリー、白ワインを加え、ふたをして5分程度加熱する。

5.5分程度加熱した4を塩とこしょうで味を調え、最後にレモンをしぼって完成。

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