パルコは8月26日、新施設「BY PARCO(バイパルコ)」を、東京都港区南青山にオープンする。
同施設は同社がプロデュースする新プロジェクトで、直営セレクトショップ「ミツカルストア」とテナントの複合小型物件。これまで渋谷を拠点に40年に渡りファッションとカルチャーを組み合わせた空間を展開してきた渋谷パルコが先日、8月7日に一時休館致したことにあたり、今回の同施設のオープンとなった。
パルコ直営の「ミツカルストア」とANREALAGEの直営店、短期で入れ替わる「BY PARCO shop & gallery」の3店舗が入居。2019年の渋谷パルコリニューアルにつながるラボラトリーとして、青山から発信する新たなパルコカルチャーの拠点となるという。
核となる直営店「ミツカルストア」では「SHOP is UNIVERSITY」をコンセプトに、ショップは「デザイナーや作り手と出会い、刺激を受け、学ぶ場所」と捉えて大学をイメージした空間を創り上げた。
1Fには、テナントとして「ANREALAGE(アンリアレイジ)」の新店舗がオープン。同時に1Fにオープンする「BY PARCO shop & gallery」ではPOPUPSHOPやアートイベント・展示会などを定期的に開催する。
POINT#1の「制作室」では、これまでミツカルストアで行ってきた商品開発をより強化。青山店を開発ラボとして位置づけ、デザイナーとユーザーとの出会いや、デザイナーとデザイナーの出会いで生まれる化学反応をもとに商品開発を行い、店舗/オンラインにまたがり販売をするフラッグシップとなる。
「制作室」の一例として、「zazi×I'eyes NEW COLLECTION」は、老舗皮革メーカー「kuipo」が手がけるブランド「I'eyes」と、ファッションブランド「zazi」のデザイナーでもありアーティストとしても活躍する「清水えり子」をパルコがコーディネート。そのコラボレートコレクションの新作をお披露目する。
POINT#2のPOPUPSHOPゾーン「ゲストセミナー」は、"Meets Designer"をコンセプトに2週間ごとにクリエイターやデザイナーが滞在するPOPUPコーナー。デザイナーが店頭にたち、直接ユーザーへクリエイションを伝える。
POINT#3の「サテライトゼミ」では、店内各所に設置されたタブレット端末と、迫力のある大型モニターで、デザイナーの世界観やインタビューをリアルに感じることのできる「動画」による空間演出を実施する。
POINT#4の「オンラインMeetscal STORE」は、パルコのオムニチャネル戦略の一環として、ショップで伝えきれない商品の使い方や背景などを伝え、全国のユーザーに提案するオンラインショップ。デザイナーへのインタビューや気鋭の写真家が撮影する「LOOKBOOK」、コラボ商品の「SPECIAL CONTENS」などで構成をされており、今後はSHOPがオンラインにて同時購入できることで、距離と時間を越えた買い物体験を提供する、としている。
所在地は東京都港区南青山・ヴィオレ南青山地下1F・地上1F。出店テナントは、B1F部分が「MEETSCAL STORE」(パルコ直営店舗)、1F部分は「BY PARCO shop & gallery」「ANREALAGE AOYAMA」となる。