エヌピーディー・ジャパンは8月23日、日本の朝食市場の分析結果を発表した。

朝食マーケット、40代男性とシニアがターゲット

外食の朝食マーケットにおける2015年の市場規模、食機会数、平均支払金額の伸び率をみると、食機会数は減少しているものの、金額ベースの市場規模は拡大していることが判明。金額市場規模の長期トレンドについても、2009年と2013年との比較では4.1%増、2014年と2015年では2.6%増加していた。

利用者属性の性年代比率をみると、外食は全体に比べて男性比率が高く、特に朝食の外食では男性比率が約6割に上った。全体でもボリュームゾーンである男性40代は、外食の朝食における比率が最も高く(12.2%)、コアターゲット層となっていた。また60~79歳のシニア層(男女)は、外食全体や朝食全体より高い傾向にあった。

朝食マーケット<6~10時台>の性年代比率(2015年食機会ベース)

店舗選択理由をみると、朝食の外食については、「便利な立地だから」「価格が手ごろだから」といった意見が比較的少なく、他の時間帯や中食と比べて重要性は低いことがうかがえる。一方、「食べ物がおいしいから」は7.0%と、外食全体の12.1%より5ポイントも低く、朝食を外で食べたいが、魅力的な店やおいしい店がない"朝食難民"は多いと推察される。

同社は「40代男性、シニア層と"外食難民"をいかに取り込んでいくか、これが朝食マーケット活性化のヒントになる」と分析している。