俳優・仲代達矢が玉木宏主演のテレビ東京系スペシャルドラマ『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(10月5日 21:00~)に出演することが24日、わかった。

左から玉木宏、仲代達矢

同作は、『ハゲタカ』『コラプティオ』などの作品で知られる作家・真山仁の社会派長編作品『売国』を原作とした社会派ドラマ。「正義」と「夢」をテーマに、東京地検特捜部に赴任した検事・冨永真一(玉木宏)が、闇献金疑惑と宇宙開発にまつわる疑獄事件の裏に潜む悪に挑んでいく。

仲代は、玉木演じる検事・冨永が追う大物政治家・橘洋平を演じ、玉木と対峙する。仲代は、「60年も役者をやってきて、いつも若い人の鮮度にはかなわないなあと思いながらやっているんですが、もう83になりまして、そろそろかなあと思っているときにこういう作品に出していただいて、玉木さんと横に並ばせていただいて、大変緊張しております(笑)」と、現在の心境をユーモアたっぷりに語った。

"永田町のドン"と呼ばれる大物政治家という役どころについては、「謎めいているというのが一番難しい。こういう性格でこう、って分かっていればやりやすいんですけれど……」とぼやきつつ、「まあ、監督や共演者、スタッフと、どうやったらいいのか試みてみたいと思っています」と前向きにコメント。

役者として、大先輩の仲代と共演する玉木は「今、仲代さんとご一緒させていただくことは、すごく意味のあることだと思っていて、緊張感もありますが、良い時間を過ごさせていただいています」と感謝の気持ちを表す。

また、玉木は「撮影の中でも、橘との対峙シーンを一つの骨としてずっと考えてきました」と説明し、「迷うところは迷いながら、最終的に橘のところに辿り着いた、という誠意が伝わるようなお芝居を心がけました」と役作りについて語った。