GEは8月23日、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)のオフィシャルエアラインパートナーであるANAとJALの協力の下、新しいブランディングを開始することを発表。GEは国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイド・パートナーとして、両社が所有するB777-300ERのエンジンGE90-115Bをオリンピックシンボル特別仕様とし、東京2020大会に向けたオリンピックムーブメントの創出を目指す。
両社が運航する特別仕様の機材は、リオから帰国する日本代表選手団を乗せたチャーター便として使用される予定のほか、両社の国際線にも投入される。
GEは2005年以降、IOCのトップパートナーを務めており、航空機エンジンを始め発電・送配電システムや照明器具とその関連システム、ヘルスケア関連技術(画像診断、モニター、電子カルテ、ドーピング防止)などの幅広い分野で、IOCの活動を支えている。
そのほかGEは、開催都市のために役立つソリューションを「レガシー・ギフト」として提供しているほか、オリンピック開催国のスポーツ連盟を支援する活動も行っている。東京においてもこれらの活動を実施するほか、「デジタル・インダストリアル・カンパニー」として、東京2020大会の安全で効率的な運営に貢献できるように努力していくという。
GEアビエーションの北アジア・パシフィック地区代表を務めるショーン・キムは、「GEの長年にわたるお客さまでもあります、日本を代表される航空会社2社とともに、オリンピックムーブメントを高める活動に携われることを大変喜ばしく思っております。また、リオから東京へと引き継がれたオリンピック旗を運ぶ貴重な運航便をオリンピックシンボルで飾ることができ、大変光栄に思っております。今後東京2020大会へ向けた準備が本格化するなか、GEは国内外のオリンピック気運を高める手助けをし、大会期間中、そしてその先を見据えたインフラソリューションを提供していくことをお約束します」とコメントしている。
2015年6月に行われた東京2020スポンサーシップ発表会にて。(左から)ANAの篠辺修代表取締役社長、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長、JALの植木義晴代表取締役社長 |
なおANAとJALは2015年6月、東京2020オフィシャルパートナー(旅客航空輸送サービスカテゴリー)の契約を2社共存で提携。東京2020スポンサーシップは一業種一社を原則としているが、同カテゴリーはIOCとの協議の上、特例として2社共存となった。
昭和39(1964)年の東京オリンピックの際、JALはアテネからの聖火輸送を、ANAは戦後初の国産旅客機YS-11にて聖火の国内輸送を担当。また、両社はこれまで、日本オリンピック委員会(JOC)とオフィシャルパートナー契約を締結し、オリンピック日本代表選手団や多くのスポーツ支援を行ってきた。両社は今後、日本を訪れる外国人へのおもてなしや選手団・大会関係者の移動、また、聖火輸送などをサポートしていく。