気象庁は8月22日、台風9号に関する情報を発表した。

気象庁が発表した台風9号の進路(8月22日12時発表)

基本情報と進路

気象庁予報部が8月22日12時42分に発表した「平成28年 台風第9号に関する情報 第37号」によると、台風9号の中心は22日12時半頃に千葉県館山市付近に上陸したという。

「平成28年 台風第9号に関する情報 第34号」(8月22日10時57分発表)の発表では、強い台風9号の中心の気圧は975ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35m。最大瞬間風速は50mとなる。

今後、台風9号は速度を速めながら北上を続け、23日にかけて北日本に進む見込みとのこと。

大雨情報

同発表によると、台風9号の北側から西側を中心として雨雲が発達。台風9号の北上や北海道付近に停滞する前線の影響で、東日本では22日夜遅く、北日本では23日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って大雨となる見込み。

特に、台風11号や前線の影響で大雨に見舞われた北海道地方は、22日は前線周辺で雨が降り続き、23日は台風本体の雨雲がかかって大雨となるおそれがある。

23日12時までの24時間に予想される雨量は、多いところで
・関東甲信地方: 250mm
・東北地方、北海道地方 200mm
・東海地方、北陸地方: 150mm
となる見込み。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒し、発達した積乱雲が近づき兆しがある場合は、建物内に移動するなどの安全確保に努めるように呼びかけている。

強風・高波情報

また、関東甲信地方、東海地方の海上を中心に猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなる見込み。北日本でも22日夕方には非常に強い風が吹き、大しけとなるところがある予想となっている。

23日にかけて予想される最大風速(カッコ内は最大瞬間風速)は、
・関東甲信地方: 35m(50m)
・東海地方、東北地方: 30m(40m)
・北海道地方: 25m(35m)
となっている。

また、23日にかけて予想される波の高さは、
・関東甲信地方: 9m
・東海地方、東北地方: 8m
・北海道地方: 7m
の見込み。

気象庁は、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼びかけている。