バイエル薬品はこのほど、妊娠中または妊娠計画中の人を対象に「妊活・妊娠に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。

同調査は7月1日~4日の期間、全国の妊娠中または妊娠計画中の25歳~44歳の男女各300人・計600人を対象に実施。妊活・妊娠中における夫婦間の差や、食生活や栄養補給などの実態などをインターネットによるアンケートにて調査した。

夫婦の半数以上が「できるだけ早い妊娠」、約2割の夫婦が「結婚後1年以内」と回答

全国の妊娠中または妊娠計画中の男女600人に対して、「あなたやパートナーは、結婚後、何年以内の妊娠を計画していますか・していましたか」と質問したところ、 50.3%が「できるだけ早く」と回答、さらに「半年以内」「1年以内」あわせて24.2%が結婚後1年以内の妊娠を計画していることが分かった。

しかし一方で、妊活を経験した夫婦に対してトラブルの有無を聞くと、42.5%が「ある」と回答。「ある」と回答した169人の中で、そのきっかけとして「パートナーとのモチベーションギャップ」(67.5%)や「なかなか妊娠しないことへの不安、焦り」(56.2%)などが上位を占めた一方で、少数派ながら「パートナーからの不妊の原因に関する追求」(3.6%)といった回答もあった。

妊活をした夫婦の4割が「妊活中の夫婦トラブルを経験」

「妊活・妊娠をきっかけに見直したことは何ですか」と質問したところ、女性(300人)の全体の約6割が「食事を見直した」(59.7%)と回答し、そのうち78.8%が「食べ物の栄養バランスを気にするようになった」と答えた。その他、食事を見直した女性のおよそ6割が「食べ物の栄養価」(57.0%)と回答。一方、男性(300人)全体においては、約3割が「食事を見直した」(32%)と回答しており、男性の生活習慣への見直し意識は女性に比べて低いことが明らかになった。

女性の約6割が、妊活や妊娠をきっかけに「食事」を見直したと回答

「食事」を見直した人の約8割が「食べ物の栄養バランスを気にするようになった」

また、妊活・妊娠中の栄養摂取については、女性の15.0%が「普段の食事だけで十分足りると思う」と回答した一方で、「サプリメントなどで補うことも必要だと思う」という回答は76.3%と多い結果となった。これにより、特に女性は妊活・妊娠をきっかけに食事を見直して栄養バランスを気にしており、サプリメントにも前向きであることが分かった。

妊活・妊娠中の栄養摂取、約8割が「サプリメントなどで補うことも必要」と回答

「あなたは妊活・妊娠中に、葉酸やマルチビタミンの摂取が必要だと思いますか」と質問すると、「葉酸の摂取が必要だと思う」(43.3%)、「葉酸とマルチビタミンの同時摂取が必要だと思う」(30.3%)を合わせて7割以上が葉酸摂取の重要性を認識していた。

全体の約7割が「葉酸の摂取」の重要性を認識

また、「妊活・妊娠に関する知識を何から得ましたか」と聞くと、77.8%が「インターネット」と回答。次点の「産婦人科・婦人科の医師」(38.5%)と倍以上の開きを見せる圧倒的な回答となった。

全体の約8割が、妊活や妊娠に関する知識や情報を「インターネットから収集」

しかし、「妊活・妊娠に関して多くの情報がある中、あなたはそれらの情報を正しく取捨選択し理解できている自信がありますか」と質問すると、60.3%が「自信がない」と回答。インターネットとスマートフォンの普及により情報過多となり、正しい情報の精査と処理が難しくなっていることが分かった。

6割以上が「多くの情報があり正しく理解している自信がない」と回答