2-in-1 PCながら、10.1インチディスプレイを採用して、約0.77kgの軽量ボディを実現したLet'snote20周年記念モデルの「RZシリーズ プレミアムエディション ジェットブラック」。携帯性や連続動作時間などのモバイル性能は前回の記事でレビューしたとおり十分満足いくものでしたが、小型さ故に使い勝手が犠牲になっていないか気になるところです。

と言うわけで今回は「操作性」というテーマでRZシリーズをレビューしていきましょう。

「RZシリーズ プレミアムエディション ジェットブラック」の標準キーボードのカラーはブラック。今回の試用機ではかなキーの印字が省かれた「ライジングレッド(ローマ字すっきりキーボード)」が搭載されています

本体サイズがW250×D180.8×H19.5mmのRZシリーズには、キーピッチが横16.8mm×縦14.2mm、キーストロークが1.6mmのOADG準拠キーボード(86キー)が搭載されています。

……とお伝えしても、サイズ感がピンと来ないですよね? そこで、手持ちの13.3型ノートPCとの比較画像をご用意しました。

本体サイズがW304×D200×H9~15mmのデル製ノートPC「XPS 13」とRZシリーズを同じ比率で撮影し、その写真を重ね合わせてみました

このように合成写真で比較してみると、かなり大きさに差があるように感じられます。実際、キートップ全体の横幅で比べてみるとXPS 13が266mm、RZシリーズが230mmと36mmの差があります。しかしRZシリーズがタイピングしにくいかというと、個人的には十分慣れでカバーできるレベルだと判断しました。

XPS 13のホームポジションに手を置いてみました。フルサイズ(キーピッチ19mm)のキーボードが採用されており、非常に打ちやすいです

同じくRZシリーズのホームポジションに手を置いてみました。XPS 13と交互に打ち比べると、もちろん狭苦しさは感じます

RZシリーズのコンパクトさに応じて、そのキーボードに窮屈さを感じないと言ったら嘘になります。それでも十分タッチタイピングできるだけのサイズが確保されているというのが正直な感想です。ひょっとしたら、実用的にタッチタイピングできるキーボードサイズから逆算してRZシリーズが設計されたのではないかと思えるほどです。