米Intelは16日、「Intel RealSense Technology」の新開発キットを発表した。従来のPCやスマホ向けだけでなく、ロボットやVR/ARデバイス向けの製品を用意する。
「Intel RealSense」は深度情報が取得可能な3Dカメラを用いて、デバイスの操作や入力などを行う技術。すでに各PCメーカーから搭載製品が数多く登場している。今回新たに発表された開発キットは「Intel RealSense Robotic」「Intel RealSense ZR300」「Intel RealSense Camera 400」「Intel Euclid」の4つ。
「Intel RealSense Robotic」は、Intel RealSense R200カメラとIntel RealSense UP Board Fanを組み合わせて、人やものを認識したり、ナビゲートするロボットのプロトタイプ製作に活用できるという。この開発キットではLinuxがプリインストールされるほか、ロボット向けフレームワーク「ROS」(Robot Operating System)をサポートする。IDFですでに販売を開始し、9月より販売店向けの出荷も行われる。
「Intel RealSense ZR300」は、深度情報の取得と高精度のモーショントラッキングを備えるほか、"Real-time visual-inertial odometry technology"を含むSDKにより、自律的まマッピングやナビゲーション、人やもののトラッキング機能を実現するという。2016年末までに投入されるとしている。
「Intel RealSense Camera 400」は、従来世代から1秒間に取得する位置情報の数を2倍にしたほか、動作範囲と精度を高めたという。また「Intel Euclid」は、Intel RealSense 3Dカメラに加えて、Atomプロセッサ、無線通信機能、開発者向けユーティリティを備えたバーサイズのフォームファクタで、研究者やMaker、ロボット開発者向けに提供されるという。