世のビジネスパーソンは、実際どのくらい残業をしているものなのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、月の残業時間がおおよそどれくらいか答えてもらった。
Q.残業時間はおおよそ月何時間ですか?
1位 0時間 26.7%
2位 10時間 26.4%
3位 20時間 16.2%
4位 30時間 9.2%
5位 40時間 7.9%
■0時間
・「ベストです」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「定時で上がれる点はとても良い」(26歳女性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「0~5時間なので、プライベートは十分に休めている……残業代がでるならもっと仕事しても良い」(33歳女性/化粧品・医薬品/専門サービス関連)
・「繁忙期以外は残業禁止だが、就業間近になって緊急の電話がかかってくる場合などもあるので逆に非効率だと思う」(31歳女性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「時間内に終わるように努力している……子供の迎えがあるので、残業なしはありがたい」(38歳女性/農業協同組合/公共サービス関連)
・「もう少し残業があってもいい、残業代が出るから」(30歳女性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)
■10時間
・「ある程度は覚悟している」(35歳女性/サービス/専門職関連)
・「許容範囲内だと思う」(37歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「苦ではない」(36歳男性/サービス/専門職関連)
・「たまにしかないので別にかまわない」(31歳女性/教育/公共サービス関連)
・「仕事があるのは仕方ないし、残業代も出るので、不満はない」(25歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
■20時間
・「一日平均1時間程度ならちょっとした誤差と言えなくもないと思う」(31歳男性/教育/IT関連技術職)
・「想定の範囲内」(35歳男性/物流・倉庫/その他技術職)
・「まあ、仕方のないことだと思う」(30歳男性/教育/専門サービス関連)
・「ほぼサービス残業」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「収入にもつながるので助かっている部分はあるが、なるべくなら無いほうが理想」(26歳女性/食品/専門職関連)
・「努力をすればもっと減らせる残業だと思う」(33歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
■30時間
・「若干多く感じる」(21歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「仕事を終わらせるには妥当」(39歳男性/不動産/営業関連)
・「お金がもらえるのはいいが、サービス残業代も支払われるべきだと思う」(23歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「帰りが遅くなり多い、ゆとりのある生活を送りたい」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「非常に無駄な時間なので是正してほしい」(32歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「無駄な業務が多くを占めている」(31歳男性/輸送用機器/営業関連)
■40時間
・「かなり多めだと思います」(36歳男性/銀行/営業関連)
・「もっと少なくしたいとも思うが、残業代が削られると生活に影響する」(34歳男性/食品/営業関連)
・「業界では平均的か少ない方だと思う」(35歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「人が少ないので多いと思う」(37歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「多いとは思うが、もっとやってる人もいるし残業しないと仕事が終わらない」(35歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「義務的感覚」(25歳女性/その他/営業関連)
■総評
月の残業時間、1位は26.7%で「0時間」だった。やや意外な結果だが、企業側にも長時間労働是正の傾向があるかもしれない。残業禁止、という会社もあるようだ。
回答を見ると、「0時間」という残業時間には「妥当」「満足」と答える人が大半で、特に子育て中の女性からは「子供のお迎えがあるので残業なしはうれしい」という声が見られた。ただ、中には「賃金が低いのでもう少し残業で稼ぎたい」「仕事時間が短い、残業したい」という人も。残業がないと「かえって非効率」という声もあった。
2位は僅差で「10時間」。こちらも「適正」と感じる人がほとんどだったが、「最近、不景気でちょっと残業が減少気味で、定時で帰れるのはうれしい半面、不安にもなる」という意見も寄せられた。「20時間」を選んだ人も「1日1時間程度なので仕方ない」という意見が多く、平均的と捉えているようだ。いずれにせよ、残業代が出る人は収入となるので、全く不満はなさそう。
4位にランクインしたのは「30時間」。少しずつ「長い」と不満を感じる人が増えてきており、「多いが仕方がない」と諦めムードの意見も見られた。5位の「40時間」になると「他の人はもっとやってるから」「仕事が終わらないから」「業界ではマシな方」と他との比較でなんとか現状を納得しようとする意見が増えてきていた。忙しい業界だと、泣き言が言えない雰囲気になってくるのかもしれない。
一方、100時間オーバーという人も2%いた。その人たちからは、「多すぎる」(33歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)、「終わらない」(35歳男性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)、「疲れるけどもっと多い同僚もいるから我慢している」(28歳女性/官公庁/公共サービス関連)、「残業代をキチンと付けて欲しい」(22歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)、「べつになんとも思わない」(35歳男性/不動産/営業関連)などの声があった。
調査時期: 2016年8月4日~5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性164名 女性139名 合計303名
調査方法: インターネットログイン式アンケート