JR西日本が2017年春に運行開始する予定の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の先頭車(1・10号車)が完成し、車両基地への搬入・連結作業の報道公開が8月15日に実施された。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」はハイブリッド方式(ディーゼル発電機で発電した電力とバッテリーアシストによるモータ駆動)の10両編成となる予定で、今年3月に中間車2両(2・9号車。車両形式番号「キサイネ86-101」「キサイネ86-1」)が搬入された。今回搬入された先頭車2両の車両形式番号は「キイテ87-1」「キイテ87-2」だという。
同列車ではカタカナと数字の組み合わせからなる車両形式番号のうち、車両等級を表す記号に「イ」(旧一等車)を採用し、現在おもに使用される「ロ」(グリーン車。旧二等車)・「ハ」(普通車。旧三等車)を上回る最上級の列車であることを表現している。先頭車は「イ」に加え、展望車を示す「テ」も採用された。展望デッキの上部に運転室を配置し、往年のボンネット型車両をほうふつとさせる流線形の外観に。車体前面にデザインされた5本のラインや丸目のヘッドライトもデザインにおける特徴となっている。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車体色は「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐ「瑞風グリーン」。ただし、現在は塗装された外観が見えないように特別なラッピングが施されている。8月15日の報道公開は網干総合車両所宮原支所にて実施され、先頭車の搬入作業の後、1・2・9・10号車の連結作業も行われたとのこと。