ノンママ白書をみて、女性たちが考えたこと

東海テレビは8月13日、土曜ドラマ「ノンママ白書」の放映を開始。都内の中堅広告代理店に勤める49歳、バツイチ、子無しのキャリアウーマン土井玲子(鈴木保奈美)が、独身女性管理職として恋に仕事に奮闘する様子を描いたストーリーとなっている。

第1話の放映が終わり、既に働きながら子育てもする"ワーママ"と、子どもをうまないという選択をした女性"ノンママ"の対立が描かれそうな気配だ。何かと対立構造を作られがちな働く女性たちは、ドラマ鑑賞後にどのような感想を持ったのだろうか。Twitterでの反応をまとめてみた。

第1話の大部分は、アラフィフ世代の"ノンママ"である女友達どうしが、バーで語り合うシーンで占められていた。主人公の土井は、同期で人事部の大野愛美(菊池桃子)とルポライターの葉山佳代子(渡辺真起子)とともに、"ノンママ"ならではの悩みや思いを吐露。

「お母さんにはならず、思いっきり仕事をすると決めた」「今みたいに仕事も出産も両方選べる環境じゃなかった」「やっぱり、子どもをうんだ人間は偉いんだよ」「ノンママは、ワーママを賛美する声に隠れてひっそり生息している絶滅危惧種だ」……。生きづらさを感じている女性たちの胸がつまるような言葉が続く。

序盤から重い展開となっている同ドラマ。Twitterでは、「”今産休に入ったら、この席を誰かに奪われる”というセリフに共感した」「ドンピシャすぎて、つらい」「子どもがいない人は楽だよね、みたいな話ぶりをされると、生きづらいと感じる」など、共感の声が多数つぶやかれていた。

一方で「実際は多様性のある社会が進んでいると思う」「私もノンママだけど、全然気にしていない」「高収入で自立していれば、ノンママでも不満はないはず」などの意見を持つ人もいた。

"ノンママ"でない立場の人も、さまざまな感想を抱いたようだ。「働く女性として真剣にみてしまう」「子どもをうんで今の状況が変わるのが怖いというのは共感した」といった働く女性の声が目立つ。また「仕事がそこまで好きになれるのはすごい」「子どもが欲しいと思わない女性もいることに納得した」「ワーママの立場に甘えている気がする」といったような、ママの声もあった。

1話の終わりには、部長職への昇格がきまった土井。早速新しい企画「ワーママ推進プロジェクト」を任され、予告では次回以降、部下の女性やワーママ社員の登場で、波乱の展開が想定されているようだ。

「女性はどうしていろいろ区別されるのか」「女性たちが分断されないことを願いたい」などの意見も多く寄せられていた同ドラマ。子どものあるなしで女性の対立を生み出すのではなく、お互いの思いを理解して、どちらの立場も明日の仕事ががんばれるような内容が続いていくことを期待したい。

※写真と本文は関係ありません