UPQ BIKE me01と今回発表の純正2WAYレザーバッグをかけているUPQ代表の中澤優子氏

UPQは8月9日、UPQ設立1周年を報告するとともにMOTHERHOUSEとコラボレーションしたUPQ BIKE me01用バッグ「UPQ BIKE me01純正2WAYレザーバッグ」を発表した。同日販売を開始。また、UPQ BIKE me01も予約を開始し、9月10日より順次発送する。

UPQ代表の中澤優子氏は、2015年8月6日に1stシーズンの製品を発表して1年と3日が経過したことを説明すると共に、1stシーズンで発表した最初の24製品・ひとつのECサイト(DMM.make STORE)から、現在は(期間限定等を含む)のべ250店舗で販売され、製品数も59と拡大したことを紹介。

また、ものづくりの仲間が海外にも増え、「UPQ向けの製品なら今の完成度ではダメだ」と、提携先の工場自らが品質について判断できるようになったと、設計・製造面での協力関係の成長についても言及した。

ここ1年の歩み。販売に関してのコネもなく最初はDMM.makeの通販から始まったが、この1年で実店舗での販路が拡大していった

モノづくりの仲間も増大。工場では「優子ならここまで要求する」と、黙っていても工場側が品質のハードルを上げるようになったという

「想像を絶する1年」初期投資はこの1年で回収

また、中澤氏はこの1年でUPQおよび自身が、驚くほどメディアに取り上げてもらったと、この1年間の劇的な変化を振り返った。

「たくさんの報道があって、たくさんの誤解や偏見もあった」と、良くも悪くもメディア露出が多く、1年間色々とあったが、UPQとしてのものづくりの理念は以前と変わらず「『スペック』『価格』『デザイン』のバランス+遊び心」と「大手ではできないカラーリング」を意識してものづくりを進めていくという。

初期投資の回収も1年で順調に完了し、「想像を絶する1年だったが、これからもベンチャーだからできる方法で挑戦していく」と、新たなものづくりにも意欲を見せた。

買い手が望む「スペック/価格/デザイン」のバランスに加えて遊び心というUPQのコンセプトは1年前と変わらない

そして家電ではなかなかないカラーリングと、斬新な商品群がアピールポイントだ

UPQ BIKEは量販店でも販売。コラボ商品のバッグも登場

いつも何かしらの新製品が披露される同社発表会だが、今回は2016年4月に正式発表した折りたたみ式電動バイク「UPQ BIKE me01」の予約と販売日(発送日)情報に加え、「個人的なワガママで作った」というUPQ BIKE専用バッグが登場した。

UPQ BIKEに関しては発表当初「地場のバイク店を通じて販売する」としていたが、加えて家電販売店(蔦屋家電/Concept LABI TOKYO)でも取り扱う。この理由については「納品メンテナンスがあるので家電量販店が直接販売することはできないが、販売者情報を頂いてメンテナンスを行った商品を発送納車するスキームが店舗に受け入れられたから」だという。

UPQ主体の直接通販は、現時点では行わない。「(全く新しい商品なので)お客様としては実際のモノを見た上で判断したほうがよい」と判断したそうだが、今後に認知度が広がればDMM.makeなどでの販売も検討する。

地場のバイク店の販売経路もあるが、取り扱い台数では家電店の方が大きいようだ。聞いてみるとバイク店では1回に数台程度の引き合いに対し、家電店だと「桁が違う」。とりあえず「初期ロットとして500台」を考えているという。

修理やメンテナンスでどのようなパーツが必要なのか、といったサポートはメールで行い、実際のメンテナンス作業は地場のバイク店にお願いすることになるという。具体的には販売店向けの専用サイトを立ち上げ、メンテナンス部品の発注を行えるようにする。

UPQ BIKE me01の展示、販売も決定。蔦屋家電・Concept LABI Tokyoでの展示・予約は本日から。発送は9月10日より順次開始される

偶然から生まれたコラボバッグ

MOTHERHOUSE代表兼チーフデザイナーの山口絵理子氏。今回のコラボはMOTHERHOUSEの副社長が中澤カフェ「CAFE by PREGO」の常連だったという偶然から生まれたという

ファッションブランドMOTHERHOUSEとコラボした「UPQ BIKE me01純正2WAYレザーバッグ」は、元々UPQ BIKEが荷物を全く積載できないバイクなので何とかしたいという思いを中澤氏が持っていたところ、中澤氏が秋葉原で経営している「カフェの常連さん」がMOTHERHOUSEの副社長だったという偶然が発端だったという。

MOTHERHOUSEは「発展途上国から世界に通用するブランドを作る」というフィロソフィーから生まれた会社で、バングラディシュ直営工場で製造。レザーバッグ以外にもジェートやコットンなど、現地産の素材を使っている。現在は国内19店舗、海外に7店舗を持っており、UPQと会社の立地が近い上、代表の山口絵理子氏は自ら製品企画を取り仕切る同世代の女性という事で、今回のコラボが実現した。

素材は本革で、「UPQ BIKE me01」のサドル軸に取り付けフレームバッグとして使用できる。付属のショルダーストラップを取り付けるとショルダーバッグとしても使える2WAY仕様。サイズはW100×D80×H70mmで、重量は約250g。

今回は2ndシーズンのコンセプトカラー「navy」「red」それぞれ250個、合計500個の数量限定販売となる。販売経路はMOTHERHOUSE本店(8月9日-14日限定でnavyのみ)、二子玉川蔦屋家電本店、ヤマダ電機Concept LABI Tokyo、新宿伊勢丹 時の場(8月24日-9月6日限定)に限定されており、価格は17,900円(税別)となる。

UPQ BIKE me01に装着した純正2WAYレザーバッグのnavy色。5.5インチまでのスマホが入り、走行中の充電にも対応する

UPQ BIKE me01に装着した純正2WAYレザーバッグのRed色。BIKE装着中はUPQロゴが見える

ショルダーの際はMOTHERHOUSEロゴが見える

UPQ x MOTHERHOUSEのコラボ商品なので、ロゴも二つ

折り畳みBIKEで収納性がないという不満から生まれたオリジナルバッグ。乗っていても、降りても使える2wayとなる

5.5インチまでのスマホの収納にも対応する

本日より販売だが、redは18日とやや遅れるそうだ。またMOTHERHOUSEの販売も期間限定