カカクコムはこのほど、「電力自由化 実態調査2016」の結果を発表した。調査は6月1日~7月21日、同社が運営する「価格.com電気料金シミュレーション」利用者の回答を集計した。
電力会社人気ランキング
はじめに、価格.comに掲載されている電力会社55社を人気が高い順にランキングした結果、「Looopでんき」が1位に輝いた。基本料金が0円で電気代は使った分だけ、というシンプルなプランが人気のよう。
2位は「ENEOSでんき」。価格.com限定のキャッシュバックキャンペーンを実施しており、節約額がより増えることが票を集めた。
続いて、低廉な価格設定を打ち出す「エルピオでんき」が3位に。4位には、東京から九州まで幅広いエリアに対応し、さまざまな事業者とのセットプランも提供する「洸陽電機」がランクイン。信頼度や知名度が高く、ガス・インターネットとのセット割引や他社ポイントとの連携を打ち出した「東京ガス」は5位となった。
また、料金プランのエリア別人気ランキングでも「Looopでんき」が各エリア(東京電力・関西電力・中部電力)で1位を獲得。いずれのエリアも節約額が多いプランが上位となり、かつ、プラン内容の分かりやすさが人気のポイントになっていることが伺える結果となった。
シミュレーション利用者の電気代、年11~14万が最多
次に、電気料金シミュレーションの利用者1世帯あたりの電気代について調べたところ、年間「11万円~14万円未満」の世帯が最も多く、次いで「14万円~17万円未満」という結果に。国の統計データによる平均電気代が年間11万2,032円(月間9,336円)であることから、電気使用量の多い層が価格.comで積極的に情報を収集していることがわかった。
続いて、年間の節約額について調べるため、利用者の試算結果で、節約額1位に表示されたプランの節約額を取得し集計した。その結果、関西電力エリアの「使用量がやや多い」世帯が最も多く節約することができ、逆に、東京電力エリアの「使用量が少ない」世帯の節約額が一番少ないことがわかった。
また、関西電力エリアの結果について調査では、「電気代の高止まりが続いていることから、電力会社が競争力のあるプランを多く提供したことで節約額が増えたと考えられる」と分析している。