俳優の妻夫木聡さんと女優のマイコさんの結婚で、ネット上では"妻夫木ロス""妻夫木夫妻"という言葉で盛り上がっているが、妻夫木さんが映画でマイコさんを見てひと目ぼれしたという馴れ初めに、ほっこりした人も多いのではないだろうか。美男美女のお似合い夫婦だが、"顔"の専門家である池袋絵意知さんに顔からみる"妻夫木夫妻"の特徴を教えてもらった。
輪郭が縦に長い人ほど大人度が高い
おふたりの顔を一言で言うと「大人度が高い顔の夫婦」。妻夫木聡さんとマイコさんを並べた写真をパッと見てそう思いました。その理由は2人とも輪郭がとても面長だからです。絶対的なものではなくあくまでも相対的なものですが、輪郭が縦に長い人ほど大人度が高い傾向があります。
大人と子供の顔を比較すると大人は輪郭が縦に長く、赤ちゃんや子供の輪郭は縦に短く縦横比がほぼ同じです。これは人間に限らず他のほ乳類も同様で、子犬と成犬を比べてみるとよく分かると思います。成人した人間でも輪郭が縦に長い人は「大人度」が高いのです。
筆者が定義する「大人度」とは、思慮深さ、客観性、計画性、責任感、論理性ですが、「互いに相手を思いやる心に惹かれ、この気持ちを生涯大切に、そして共に年を重ねていきたく、結婚の運びとなりました。」という2人のコメントからも、客観性や計画性を感じることができました。
妻夫木聡さんは前髪を上げるとぐんと男性的に
妻夫木聡さんの顔は前髪を下ろせばユニセックス(中性的)な顔になるのですが、額を全開にすれば男っぽい顔と、髪型ひとつで大きく印象が変わります。その理由は、目と口が曲線的で女性に多い形をしているから。特に唇は上下とも厚い唇で情熱的ですし、ふっくらした立体的な唇でかわいらしい印象があります。
ところが前髪を上げると、額と眉が非常に男性的でその印象が強くなります。横に広い額は好奇心が旺盛で行動的な性格を表し、女性よりも男性に多く見られます。また、凛々(りり)しく直線に上がった男っぽい眉は、積極的な性格を表します。眉の角度は年々下がっているので、いい年の重ね方をしているのが分かります。年齢に応じた新しい魅力が出てきて、流行に左右されない息の長い俳優として活躍することでしょう。
冒頭で2人とも「大人度が高い顔」と述べましたが、マイコさんの方がより「大人度が高い顔」をしています。これも大人と子供の顔の違いで説明すると、子供の顔は目の位置が頭のてっぺんからアゴの先の真ん中くらいにあるのに対し、大人の目の位置は上の方にあります。マイコさんの目の位置は、成人女性の標準値と比べてもかなり高い位置にあります。このことから、より「冷静」に行動し「堅実」な選択をする「大人度が超高い顔」ということができます。
女性的な口の妻夫木聡さんと男性的な口のマイコさん
また、マイコさんは鼻が高く大きく、縦に長いのも特徴。鼻もまた子供の頃は低くて短く、大人に成長するにつれて大きくなるパーツなので、ここからも大人度の高さが分かります。とても自立した女性だと思われます。目も奥まっていて思慮深さがあり、ここからも大人度の高さが分かります。
口は妻夫木聡さんが曲線的で女性的な口をしているのに対し、マイコさんは直線的な形で横に大きい男性的な口をしています。唇が薄くて口が引き締まっているので、冷静で厳格な性格をしています。「理想の夫婦」でも触れた観相学の「陰陽相対の原理」による、"お互いを補完し合うことでうまくいくという考え"に照らし合わせると、情熱的な妻夫木さんとクールなマイコさんでバランスがとれるので相性的にはいいでしょう。
主観的な優しさではなく、客観的な思いやりに惹かれ合った「大人度」が高い夫婦として、末永くお互いを高め合っていくことと思います。
筆者プロフィール: 池袋 絵意知(いけぶくろ・えいち)
観相家、顔研究家、顔面評論家。出版社と人材総合サービスで営業を経験した後、顔研究の道に。古来からの観相学だけでなく、自然人類学や心理学の研究を取り入れるなど多角的な方面から顔を研究し、独自の顔面観相術「ふくろう流観相学」を確立する。著書に『顔面仕事術』『最強モテ顔講座』など。「顔相鑑定士&顔研究家&顔面評論家:池袋絵意知 公式ブログ」