米AMDは8日(現地時間)、"Polaris"世代の新GPU「Radeon RX 460」を正式発表した。各カードベンダより搭載カードが投入され、日本国内での店頭予想価格は、2GBメモリ搭載モデルが1万円台前半から、4GBメモリ搭載モデルが1万円台後半から(いずれも税別)。
Radeon RX 460は、"Polaris"世代の最新GPU。14nmFinFETプロセスによる製造や第4世代GCNなど、先行して投入されたRadeon RX 480やRadeon RX 470と共通の特徴を備える、Radeon RX 460では、GPUコアに小型の"Polaris 11"コアを採用する。
Radeon RX 480/470は左の"Polaris 10"コアを採用、一方のRadeon RX 460は"Polaris 11"コアを採用。"Polaris 11"のフルスペックは16CUだが、Radeon RX 460では2基無効化された14CUとなっている。これについてAMDは具体的な理由は明かさなかったが「各製品のバランスをみてスペックを決定している」とコメントしている |
演算処理を行うCompute Unit(CU)は14基、Stream Processは896基、動作クロックはベースが1,090MHz、ブーストが1,200MHz、メモリは128bit接続のGDDR5、メモリ容量は2GBと4GBを用意する。メモリスピードは7Gbps、メモリ帯域幅は112GB/s。公称消費電力は75W以下。演算性能は最大2.2TFLOPS。
AMDではRadeon RX 460について、League of LegendsやDOTA 2をはじめとするMOBA系ゲームやCounter-Strike: Global OffensiveといったFPSなど、e-Sportsタイトルにおけるゲームをターゲットとしている。これらのゲームに対して、フルHD(1080p)の高画質設定で、90fps以上のフレームレートでゲームがプレイ可能だとしている。
また、電力効率の高さと低消費電力を生かして、デスクトップPCだけでなく、薄型軽量のノートPC向けにも提供するという。