「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)において1976年より連載されている、秋本治氏原作の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称:こち亀)。その原作連載40周年を記念して制作される新作テレビアニメが、フジテレビにて2016年9月18日(日)午前9時~10時に放送されることが決定した。
8年ぶりの新作となる本作は、アルバイトで寿司を出前中の両津勘吉が、誘拐犯に襲われる少女を救出したところから始まる。その少女は、来日中のアッタカイーノ王国の王女・サブリナ。日本文化に興味があり、下町を見たいという彼女のために、両津は東京の下町を案内してまわる。下町見物を堪能していたサブリナだったが、誘拐犯たちは王女誘拐をあきらめていなかった。誘拐未遂事件は、やがて下町全体を巻き込み、追いつ追われつの国際的大騒動へとエスカレート。大原大次郎、中川圭一、秋本麗子ら、派出所の面々はもちろん、両津の祖父・勘兵衛や擬宝珠(ぎぼし)一家、さらに爆竜大佐や、警視庁・特殊刑事課の刑事たちまでもが事件に関わることとなり、スペシャルアニメならではの『こち亀』オールスターが集結する。
■「スペシャルアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(仮)」あらすじ
ここは葛飾区亀有公園前派出所。また、商店会の面々にボーナスをむしり取られ、ふて腐れている両津勘吉(りょうつ・かんきち)。テレビでは、アッタカイーノ王国のサブリナ王女の来日が伝えられている。
そんなことに全く興味のない両津は、いつものように超神田寿司のアルバイトに励んでいる。すると出前の途中で、誘拐事件に遭遇する。誘拐犯から助け出した少女は、なんと超神田寿司の孫娘・擬宝珠檸檬(ぎぼし・れもん)にそっくりなサブリナ王女だった。
檸檬とサブリナはすぐに意気投合。日本文化に興味があり下町を見たいというサブリナ。檸檬は、サブリナのために両津を巻き込んだある作戦を考える。欲に目がくらんだ両津は、同僚の中川圭一(なかがわ・けいいち)と秋本麗子(あきもと・れいこ)を巻き込み作戦を実行する。
次の日、両津の案内で下町見物を堪能し大喜びのサブリナ。しかし、犯人グループは王女誘拐を諦めていなかった。誘拐事件が、下町を巻き込んだ大騒動に発展! 両津は下町を、みんなを守れるのか…!!
今回の新作アニメは、「週刊少年ジャンプ」連載40周年記念ということもあり、ジャンプアニメでおなじみのゲスト声優陣が出演。サブリナ王女には、『NARUTO-ナルト-』のうずまきナルトを演じている竹内順子、誘拐犯リーダー役には、『キン肉マン』のキン肉マンなどを演じた神谷明、三人の誘拐犯部下役には、『SLAM DUNK』の桜木花道を演じた草尾毅、『トリコ』のトリコを演じた置鮎龍太郎、『BLEACH』の黒崎一護を演じた森田成一と、ジャンプアニメ作品の主人公を演じた声優陣がずらりと集結する。
豪華ゲスト声優陣が、両津勘吉を演じるラサール石井、秋本麗子を演じる森尾由美、中川圭一を演じる宮本充、大原大次郎を演じる佐山陽規ら、レギュラー声優陣とどのような掛け合いを見せるのかも注目しておきたい。
しぎのあきら監督からのコメント
――8年ぶりに、新作アニメを手がけることについて
"やりたいモード"は、常にありましたので、お話をいただいた際に"やります!"と即答しました。8年間待っていて、生きてて良かったと思います(笑)。
――今回の新作を、どんな作品にしようと思っていますか
ドタバタとペーソス。それが『こち亀』の両輪だと思います。笑って泣いて、スッキリと!
――今作の見どころは
両さんが、どれだけ元気よく動き回るかが、一番の見どころだと思っています。そして、8年ぶりに戻ってきたレギュラーたちの活躍にも注目してほしいです
――今作は、下町が舞台となりますが
両さんに、ニューヨークの摩天楼は似合いません。両さんは、下町が一番似合います。両さんには、推理ものは似合いません。走り回り、動き回る両さんが最高です。
――今回のスペシャルアニメを楽しみにしている人へのメッセージ
期待を裏切ることのないよう、スタッフ一同、リオ五輪の声援に負けないように頑張っています。『こち亀』は、漫画界の金メダリストです!!
スペシャルアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(仮)は、2016年9月18日(日)午前9時~10時、フジテレビにて放送。
(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社・ADK