ファーストロジックはこのほど、「不動産投資に関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月22日~26日、運営する不動産投資サイト「楽待」を利用したことがある不動産投資家1,102名を対象に、インターネットで行われた。

きっかけは、日銀のマイナス金利

「不動産投資を始めるきっかけ」

不動産投資を始めるきっかけについて尋ねたところ、投資歴1年未満(収益物件を探し始めて1年未満の回答者)のうち18.5%が「日銀のマイナス金利」と回答した。その他、アベノミクスによる景気回復や、東京五輪開催の決定と景気へのプラス要素を考えて不動産投資を始めたという人が一定数見られたが、東日本大震災やリーマン・ショックなどのマイナス要因をきっかけとした人は、ごくわずかだった。

また、不動産投資を始めた目的についても聞いたところ、投資歴に関係なく「資産拡大のため」がトップとなった。

「購入を検討している物件種別」

購入を検討している物件種別については、投資歴1年未満は「1棟アパート」「1棟マンション」「区分マンション」が上位に。一方、投資歴1年以上では「1棟アパート」「1棟マンション」に次いで「戸建賃貸」の人気が高く、また、「1棟ビル」や「区分店舗」、「駐車場」といった難易度の高い物件に対する興味も高いことが伺えた。

自己資金上限額に、投資歴で差

「不動産購入のための自己資金として用意可能な上限額」

最後に、不動産購入のための自己資金として用意可能な上限額を教えてもらったところ、投資歴1年未満では、最多価格帯が「100万円以上300万円未満(22.7%)」で、500万円未満と回答した人の割合は54.4%だった。一方、投資歴1年以上の最多価格帯は「500万円以上1000万円未満(24.8%)」で、500万円未満の割合は38.8%という結果に。投資歴1年未満の方が自己資金が少ない傾向にあることが明らかとなった。