女優の吉田羊が、10月スタートの関西テレビ・フジテレビ系新ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(毎週火曜21:00~21:54)で、地上波民放連続ドラマ初主演を果たすことが8日、明らかになった。
この作品は、同局系医療ドラマ『チーム・バチスタ』のスタッフが再集結して制作される、オリジナル脚本。解明できなかった病の原因を特定・救命する「解析診断部」に選抜された女医たちが、知識と能力を生かして患者の命を救っていく姿を、1話完結で描いていく。
吉田が演じる脳神経外科医・橘志帆は、ある日手術中に幻覚を見てしまったことから医師を辞める決意をするが、診断医として東光大学病院の解析診断部に移籍。飄々(ひょうひょう)としながら「患者を救いたい」という気持ちが強すぎて暴走することもある性格で、関西テレビの安藤和久プロデューサーは「この主人公は吉田羊さん以外ありえない」と力説する。物語全体を通し、幻覚を見る病の謎が、閉ざされた過去とともに明らかになる。
吉田は「主役肌ではないと思っていた自分に、果たしてこのような大役が務まるだろうかという不安もありましたが、一方で、そんな私が主役をやらせていただけたら、一体どんなドラマになるのかという興味もわきました」と心境を吐露。「すばらしいチームの皆さんと楽しみながら、最高に面白い作品を作りたいと思います」と意気込みを語る。
この「解析診断部」に集結する個性あふれるメンバーは、全員が女性。一匹狼の天才外科医・新田雪野役に相武紗季、院長に将来性を買われた研修医・田丸綾香役に吉岡里帆、志願してやって来た救命救急医・里見藍役に白鳥久美子(たんぽぽ)、合コン好きの病理医・植松結衣役に滝沢沙織、部長の腰ぎんちゃくとなっている神経内科医・村上夏海役に笛木優子、その部長である内科医・岩倉葉子役に伊藤蘭という面々だ。
さらに、志帆の恩師で診断医として招いた病院長・北畠昌幸役の高橋克典をはじめ、戸次重幸、庄野崎謙、小林且弥、池岡亮介、五十嵐健人といった男性キャスト陣も脇を固める。
脚本の田中眞一氏、プロデューサーの豊福陽子氏・遠田孝一氏、監督の星野和成氏・今井和久氏と、『チーム・バチスタ』の制作スタッフが勢ぞろい。安藤プロデューサーは「深い医療知識を持ったスタッフで、脚本の打ち合わせや演出が進められているのは大きい」と、作品への好影響を期待している。
なお、この作品から、カンテレ・フジ系の火曜ドラマは、22時台から21時台に枠移動となる。