バイエル薬品はこのほど、「目の健康」についての調査結果を明らかにした。同調査は6月29日~30日、全国の50~70代の男女1,000名および、20~40代の男女で、自身または配偶者の50代以上の親や祖父母と同居または年1回以上顔を合わせている1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
50~70代に自身の健康寿命を全うするうえで気にしていることを尋ねたところ、最も多い回答は「目の健康」(44.1%)であった。命にかかわる病気や寝たきりになる可能性がある病気である「脳の病気」(39.8%)、「循環器系の病気」(39.4%)、「がん」(37.6%)よりも多く、1位となっている。
50~70代に日常生活において、目が悪くなった、以前より見えにくくなったことはあるか尋ねたところ、78.0%が「ある」と答えた。20~40代に親や祖父母が目が悪くなった・見えにくくなったと思うかという問いには、41.9%が「そう思う」と答えている。
50~70代に自身の目が悪くなった、見えにくくなったと感じたときには、そのことを家族や周囲の人々に伝えるか聞くと、50.6%が「機会があれば伝える」と答えた。「必ず伝える」は23.8%、「伝えない」は16.3%だった。
20~40代に親や祖父母が、目が悪くなった、見えにくくなったのではないかと思ったら、そのことを本人に聞くか尋ねたところ、48.3%が「機会があれば尋ねる」と回答した。「必ず尋ねる」は16.0%、「尋ねない」は18.8%だった。
20~70代に日常生活において、アイコンタクトによるコミュニケーション(人と目を合わせるコミュニケーション)を大切だと感じた経験はあるか尋ねると、50.9% が「ある」と回答した。
具体的な場面としては「怪しい電話がかかってきた時に、家族にアイコンタクトで知らせたことがある(70代女性)」「自動車などに乗っていて交差点などで目と目が合うとお互いが認識していると感じる(50代男性)」などが挙げられた。
50~70代に自身の目の健康のために実施していることがあるか聞くと、「特にない」(29.2%)が最多だった。医師に頼るべき事柄と捉えている人は「気になる症状があったら、すぐに眼科に行く」(29.0%)、「定期的に眼科で検診を受けている」(24.8%)と、それぞれ3割にも満たないことがわかった。
20~40代に親や祖父母に対して実際にしていることを質問したところ、51.3%が「親や祖父母の目の健康に関する会話は特にしていない」と答えた。「定期的に眼科を受診するように促している」「定期的に視力検査を受けるよう促している」など、より具体的なアクションを実施しているのはわずか5~6%程度となっている。