トヨタ自動車は8月4日、2017年3月期第1四半期(2016年4~6月期)の連結決算を発表した。それによると、円高の影響などにより第1四半期としては5年ぶりの減収減益となった。

連結経営成績(累計)(出典:トヨタ自動車Webサイト)

通期予想を下方修正

売上高は前年同期比5.7%減の6兆5,891億円、営業利益は同15.0%減の6,422億円、税引き前純利益は同19.9%減の6,770億円、純利益は同14.5%減の5,524億円だった。営業利益の減益要因としては、為替変動の影響が2,350億円、諸経費の増加ほかが300億円、その他の要因が237億円を挙げている。

自動車の連結販売台数は同2.8%増の217万2,000台。内訳は、日本での販売台数が同8.8%増の51万1,000台、海外が同1.1%増の166万1,000台となった。

自動車事業の売上高は同6.0%減の6兆290億円、営業利益は同19.8%減の5,434億円となった。

平均為替レートについては、対米ドルを105円から102円へ、対ユーロを120円から113円に変更した。

通期の連結業績予想は、売上高が従来予想比5,000億円減の26兆円、営業利益が同1,000億円減の1兆6,000億円、税引き前純利益が同1,200億円減の1兆 7,800億円、純利益が同500億円減の1兆4,500億円に下方修正した。