「旅するぞ! 」となると、「あそこに行きたい、これを食べたい」といろいろ希望が浮かんできて、プランを立てるのが大変なもの。「ホテルはアクセス重視で繁華街のビジネスホテル」という選択もありだが、時にはゆったりとホテル時間を楽しむのも一興だ。ホテルにいながらにして北海道の魅力に触れられるちょっと大人な旅。そんな旅をここ、滞在型リゾート「星野リゾート トマム」でたっぷり味わってみるのはいかがだろうか。
1,000haの大自然を満喫するリゾートステイ
星野リゾート トマムは北海道のほぼ中心部に位置するトマム(勇払郡占冠村: ゆうふつぐんしむかっぷむら)にあり、新千歳空港から車で約100分、公共交通機関を利用するなら特急のみ停車するJRトマム駅から無料送迎バスで5~10分となる。1,000haの広大な自然に囲まれており、施設の中にはホテルのほか、シーズンで変わる最大20店舗のレストラン、建築家・安藤忠雄氏が手がけた教会三部作のひとつ「水の教会」、日本最大級のインドアウェイブプール「ミナミナビーチ」やスパ、露天風呂「木林の湯」等の施設がある。
さらに、施設内の大自然を生かし、壮大な雲海を楽しめる「雲海テラス」やニジマスやヤマメ等が放流されている湖でのフィッシング、ゴルフ、テニス、サイクリング等、子どもから大人まで楽しめるアクティビティーが用意されている。運が良ければ施設内で野生の鹿にも会うことができる等、ホテルの敷地内にいながら、北海道の魅力を五感で味わえる。
バイオリンを聴きながらマシュマロを焼く
施設内には、「ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」という2つの宿泊施設がある。ザ・タワーは2008年に外観をリニューアルし、グリーンは夏の、ブラウンは冬の森を表現している。高さ121mの36階建てで、1部屋最大5人まで対応する全535客室を設置している。
ザ・タワーには、無料Wi-Fiを完備したカフェラウンジ「yukkuyukku(ユックユック)」があり、昼はコーヒーやスイーツ、夜はワインを味わいながらくつろげる空間となっている(ウェルカムドリンクは無料)。また、約800冊を備えたライブラリーにもなっており、ここにある本はフロントで記帳すれば部屋に持ち込める。気に入った本があれば購入も可能だ。
ユックユックの外にはウッド調の中庭「ウェルカムコート」があり、夜にはここでバイオリンの生演奏が行われる。その側にはパチパチと音を立てる焚火が設けられており、焼きマシュマロ(1本250円)も楽しめる。2016年は9月30日まで、「焚火ワインバー」として期間中に100種類の北海道ワインを提供(グラスワイン350円~)。北海道チーズ(600円~)と合わせていただけば、もうすっかり北海道の夜である。そのほか、キッズルームやショップ、スキー・ボードレンタル(冬季限定)も備えている。
部屋から出たくなくなるスイート空間
ザ・タワーはファミリーでの利用者が多いが、リゾナーレトマムはワンランク上のラグジュアリーな滞在を演出する。高さ112.5mの32階建てに全200室を備え、1フロア4室とぜいたくな設定。1室100平方メートルの空間に、展望ジェットバス・サウナを完備したオールスイートクラスのホテルとなっている。
無料Wi-Fiを完備した「Books&Cafe」には北海道にちなんだ書籍や写真集、絵本が並び、コーヒーは自由に好きなだけ楽しめる。ザ・タワーと同様、ここにある本はフロントで記帳すれば部屋に持ち込むことも可能だが、オススメはBooks&Cafeの側に設置されたハンモックに揺られながらの読書だ。いや、ハンモックに包まれながらでは、きっとすぐに寝息を立ててしまうだろう。そのほか、ウェルカムコートやショップ、キッズスペース、スキー・スノーボードレンタル(冬季限定)を備えている。
両ホテルには、子連れ旅行でほしいサービスに全部応えた「ままらくだ」プランがあり、乳幼児用のアメニティーや専用備品を完備した専用の客室も備えている。また、リゾナーレトマムには愛犬と一緒に過ごせる「ペットルーム」プランもある。両ホテルはファミリーやカップルの滞在者が多いが、ひとり旅のニーズに応えたプランも展開している。
北海道旅行で大きなポイントになるのは、やはりグルメだろう。続いては、星野リゾート トマム内で楽しめるグルメやアクティビティーを紹介しよう。