Mozillaは8月2日(米国時間)、WebブラウザFirefoxの最新版「Firefox 48」をリリースした。同社Webサイトから無料でダウンロードできる。
Firefox 48では、Webコンテンツの処理とFirefoxのUIの処理とを、別のプロセスに分離したマルチプロセスが製品版に初搭載されている。マルチプロセスは「e10s」という名称で開発されてきた機能で、従来OSの1プロセスだけでブラウザ全体を実行していたものを、別々のプロセスで実行する。これにより、パフォーマンスや安定性の向上を図っており、例えば特定のWebページがPCの処理を大幅に消費していた場合でも、更新ボタンやタブボタン、メニューといったFirefoxのUIが固まることを避けられる。この機能は、全ユーザーの1%から順次提供していき、問題がなければ50%ほどまで対象を広げていく。
インストールした最新版でe10sが有効かどうかは、アドレスバーに"about:support"と入力し、表示される基本情報で確認できる。基本情報の「マルチプロセスウインドウ」の項目が「1/1」となっていれば有効になっている。
また、ダウンロード保護機能も改良され、危険と思われるソフトウェアや、望ましくないソフトウェアのダウンロードに対し警告が表示されるようになったほか、デザインも改善。アドレスバーに検索ワードを入力した後に表示される検索結果が、画面上に幅広く表示されるようになった。候補の表示件数も増えている。
対応OSはWindowds版がWindows XP / Vista / 7 / 8 / 10、Mac版がOS X 10.9 / 10.10 / 10.11、Linux版がGTK+ 3.4以上 / GLib 2.22以上 / Pango 1.14以上 / X.Org 1.0以上(1.7以上を推奨) / libstdc++ 4.3以上。