夏に食べたくなる人気メニューのひとつと言えば、冷やし中華。さっぱりしていてつるっと食べられるので、コンビニなどで見かけるとつい手に取ってしまう人も多いのでは。また最近では、一般的な冷やし中華に独自のアレンジを加えた、"進化系冷やし中華"といえそうなメニューを提供している飲食店もあります。そこで今回、それらの一風変わった冷やし中華を自宅で再現するために、コンビニやスーパーで手軽に手に入る食材を使って、アレンジ料理に挑戦してみました!
麺の代わりにパンケーキ!? - 冷やし中華パンケーキ
まず最初は、神奈川県の江ノ島にある「Aloha Beach Cafe」で以前提供されていたという"冷やし中華パンケーキ"に挑戦。麺の代わりにパンケーキを使い、その上にハムやキュウリなど冷やし中華でおなじみの具材を載せるという、かなり大胆な発想がネットでも話題を集めていました。
こちらの料理の再現を目指し、ファミリーマートにて「具だくさんミニ冷し中華」(税別325円)と「ふんわりホットケーキ(メープル&マーガリン)」(税別100円)を購入。早速、アレンジに挑戦します。
まずはお皿に載せたパンケーキの上に、冷やし中華の具材を盛りつけていきます。普段ならホイップクリームやフルーツを組み合わせるはずのパンケーキですが、ハムや錦糸卵、チャーシューなどを載せていると、なんだか不思議な気持ちになります。
具材を全て盛りつけたら、タレをかけます。「Aloha Beach Cafe」で実際に提供されていた料理には、ごまのソースがかかっていたとのことなので、今回は付属のタレと合わせて、別で用意したごまドレッシングもかけてみました。すると、ますます不思議な見た目に。とにかく、食べてみましょう。
パンケーキと野菜を一緒にパクリ。あれ? 独特な見た目に反して、意外にけっこういける! ほんのり甘いパンケーキにごまドレッシングが少し染み込んだ、甘くてしょっぱい味がクセになりそうです。また、パンケーキのふわふわの食感に、キュウリのシャキシャキした食感も楽しいですし、紅ショウガの味わいとタレが染みたパンケーキの相性もよくて驚きました。
一見すると全くつながりがないパンケーキと冷やし中華ですが、簡単アレンジによって、コラボを新鮮に楽しむことができました。冷やし中華とスイーツをまとめて楽しみたい! という欲ばりさんにオススメのアレンジ料理です。
ガッツリ系が好きな人に! - 豚カツ冷やし中華
次に挑戦するのは、神奈川県相模原市にある「お食事処中国料理 道」で夏のメニューとして提供されているという"豚カツ冷やし中華"。その名の通り、冷やし中華のトッピングとして豚カツを載せるという、とてもシンプルな料理です。
さっぱり系の冷やし中華の上にガッツリ系の揚げ物が載る……ちょっと意外な感じがしますが、今回はローソンの「冷やし中華」(税別324円)と、スーパーで買ってきた「豚カツ」(参考価格350円)を使って再現を目指します。
まずは、豚カツが丸ごと入る大きなお皿を用意し、麺と具材を盛り付けていきます。冷やし中華の上に、適当な大きさに切り分けた豚カツを載せていくだけで、見た目はかなりのインパクト! 豚カツによって、麺がすっかり隠れてしまいました。
最後に、麺や野菜に付属のタレをかけて完成です。手順としてはとても簡単なのに、あっという間に印象が大きく変わりました。欲張りな筆者は、さらに豚カツの上にごまドレッシングをかけます。
豚カツ一切れと麺と合わせて口に運んでみます。おお、これはパワフルなおいしさ! 豚カツそのものがおいしいのはもちろんですが、冷やし中華のタレが意外なほど合います。麺との組み合わせもいい感じです。こってりとした豚カツの脂に、冷やし中華のさっぱりとした風味が組み合わさり、ちょうどよく調和されているように感じました。
普通の冷やし中華ではちょっとボリューム感が物足りない! という人にピッタリのガッツリ系アレンジ料理です。
まるで焼きそばパンの進化系!? - 冷やし中華サンド
最後は、富山県の中新川郡立山町にある「立山サンダーバード」にて提供されているという"冷やし中華サンド"に挑戦! こちらは本来はラーメンのスナック菓子を使ったサンドイッチとのことですが、この再現では、冷やし中華をサンドイッチの具として、大胆にも食パンで挟みたいと思います。
今回は、セブン‐イレブンで購入した「ツルッとしなやか!夏のミニ冷し中華」(税別325円)と「うるもち食パン 3枚入り」(税別84円)を使用します。
まずは1枚の食パンの上に、麺と具材を盛り付けます。麺が載せられたパンというのは、先ほどの冷やし中華パンケーキに負けない、なかなか不思議な光景。食パンの白に紅ショウガやキュウリの色が鮮やかできれいです。パンを切り分けた時の切り口を考えながら、全ての具材を整列して盛りつけていきます。
最後にもう1枚の食パンを上に載せて挟めば、いよいよ完成! 包丁で2つに切り分けてみると、ゆでたまごがつるりとはみ出そうになるほど、中身がボリューミーです。今回は付属のタレを使わず、上からごまドレッシングをかけてみたところ、サンドイッチやクラブハウスサンドらしい見た目に仕上がりました。
思い切ってガブリと口にすると……おお、麺×パンの組み合わせが楽しい! 食感は思っていたほど違和感がなく、この炭水化物×炭水化物のコラボは、まるで焼きそばパンのよう。食パンと一緒に食べると、紅ショウガのアクセントがよりいっそう効いています。キュウリやハムといったサンドイッチでおなじみの食材も自然で、サンドイッチの感覚で食べることができました。ごまドレッシングと麺・食パンの味付けも合っています。
サンドイッチが好きなパン派の方や、変わり種のサンドイッチに目がない人にオススメのアレンジ料理です。
今回は、一風変わった冷やし中華のアレンジ料理に挑戦してみました。挑戦する前はどれも想像のつかない組み合わせのように思えましたが、食べてみると意外な相性の良さなど、新しい発見がありました。この夏、もしいつもの冷やし中華に飽きてしまったら、今回ご紹介した"進化系冷やし中華"の再現にぜひ挑戦してみてくださいね。