7月26日から29日まで北海道・東川町を中心としたエリアで開催された「写真甲子園」において、島根県立大田高等学校が初出場・初優勝を果たした。本稿下部に同校の写真甲子園・本戦における作品をすべて掲載している。
表彰式後の記者会見にて、同校キャプテンの柿田知保実さんは優勝という結果に驚きながらも、「大田のスタイル、『静かできれいな写真』を3日間、崩さずに撮りきることができた」と落ち着いて語った。監督の江田修一先生は、「笑顔を撮るのではなくて、湿り気を感じさせる写真、自分たちらしさを貫いてくれた。悪天候が続いたことも味方した」と同校の持ち味と条件がマッチしたことに触れた。
写真甲子園は、高校生が3人1組のチームを組み、複数枚をまとめた組写真で競い合うフォトコンテスト。全国大会にあたる「本戦」には、各地で選出された代表18校と熊本地震被災地の特別招待枠の八代白百合学園が出場した。
本戦は、3日間で各2時間程度の撮影タイムを5回実施。各日ごとのテーマに沿った最大8枚の組写真を提出する方式で行われた。審査委員は写真家の立木義浩氏、竹田津実氏、長倉洋海氏、鶴巻育子氏、アサヒカメラ編集長の佐々木広人氏、北海道新聞社解説委員の岩井直樹氏の6名が務めた。
準優勝は沖縄県立知念高等学校、優秀賞の5校には宮城県白石工業高等学校、埼玉栄高等学校、八代白百合学園高等学校、北海道帯広工業高等学校 、東京都立総合芸術高等学校が選ばれた。本誌では、現地レポート記事を後日掲載する予定だ。
※ 作品写真、すべて写真甲子園実行委員会提供