Windows 10への無償アップグレードが、いよいよ本日、2016年7月29日23時59分に終了する。ここでは、「従来のOSに戻せるのか」「無償アップグレード終了後は、どうなるのか」という、よく注目される2つのトピックを紹介したい。
無償アップグレード終了後はどうなる?
「無償アップグレード終了後はどうなるのか」問題は、改めて日本マイクロソフトに確認したところ、従来公開していた情報と変わらず、Windows 10を今までのPCで使いたい場合は、有料のWindows 10 Home / Proのフルパッケージ版を購入する必要があるとのこと。日本のマイクロソフト ストアでの税込価格は、Windows 10 Homeが19,008円、Windows 10 Proが27,864円。このいずれかを購入する必要がある。
ただし、Windows 7の延長サポートは2020年まで、Windows 8.1の延長サポートは2023年まで継続されるため、Windows 10の無償アップグレードに間に合わず、かつ特に"同じPCで使う"必要がないユーザーは、しばらくそのまま使い続け、スペックが物足りなくなったり壊れたりした時に新しくWindows 10搭載PCを買うというのも良いのではないだろうか。
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アップグレード後に元に戻せる?
「アップグレード後に、今までのOSに戻せるのか」については、日本マイクロソフトのFAQページに回答がある。
まず、アップグレードから1カ月未満の場合は、「設定」>「回復」の項目から、元のWindowsのバージョンへ戻すことができる。メーカーによっては出荷時設定に復元するオプションが用意されている場合があるほか、Windowsの基本機能として、初期状態へ戻す機能や、インストールメディアを使って復元する方法がある。
一度Windows 10へアップグレードした場合は、Windows 10のライセンスが取得できるため、無償アップグレード期限を過ぎた後でも再び無料でWindows 10にすることができる。引き続きWindows 7や8.1を使いたいユーザーは、アップグレード後に元のOSへ戻してしまうのも手だろう。
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無償アップグレード終了まであとわずか
Windows 10 無償アップグレード終了期限となる2016年7月29日23時59分は、米Microsoftが今回世界共通で期限としているハワイ時間が基準だ。
この時間は「アップグレードが完了するまで(ライセンスを取得するまで)」の時間で、アップグレード用ファイルをダウンロードした時間ではないので注意したい。ダウンロード完了からアップグレード完了するまでには、公称1時間程度とされているが、PCの性能やインターネット環境などにより時間がかかることも考えられる。乗り換えを予定しているユーザーは、早めにアップグレードしておきたい。
日本マイクロソフトのサポートページでは、アップグレード終了までのカウントダウン時間がかなり残っていることから、不思議に思うユーザーもいるかもしれない。これは時差の関係で、日本時間に換算すると、30日の18時59分が期限となり、この時間までは受け付られる可能性がある(あくまで"可能性"ではあるが)。
ただし、日本マイクロソフトでは、ダウンロードが必要なアップグレードファイルが3GBと大容量なこと、アップグレードPCの性能によりアップグレード完了まで数時間かかる可能性があること、インターネット環境により時間が多少前後することなどから、29日中を期限としてアップグレードを済ますよう告知している。