パナソニックはこのほど、「メンズスキンケア」に関する調査結果を発表した。同調査は7月11日~13日、20~40代の有職男性500名を対象にインターネットで実施したもの。
今年の夏、長時間屋外にいる予定があるか尋ねたところ、68%が「ある」と回答した。
夏場の肌トラブルについて聞くと、73%が「悩まされた経験あり」と回答した。具体的にその種類をきくと、1位は「日焼け」(59%)、2位は「ニキビ・吹き出物」(22%)、3位は「皮脂」(21%)となっている。
「肌に優しい洗顔」を実施できているか、普段の「洗顔」について聞いたところ、「タオルで包みこむように、優しく顔をふくこと」ができていない人が75%いることがわかった。「自分の肌質に合った洗顔料を使用していない」(59%)、「洗顔料をたっぷりと泡立ててから使っていない」(55%)も多くなっている。
続いて、シェービング時に正しいケアができているか調査した。「剃(そ)り残しがなくなるまで、何度でも刃をあてる」(61%)、「シェービング後は化粧水や乳液等を使わない」(57%)、「浴室で剃っている」(45%)など、間違った方法をとっている人が多いことがわかった。
間違いだらけのシェービングをしたことにより、「剃った後、ヒリヒリする」(37%)、「剃った後、血が出る」(27%)という人も多かった。「切れないカミソリで傷ついた」(38歳)といった「カミソリ」に関する意見も多く、中には「電気シェーバー」を使うことで肌トラブルを回避している人も見られた。
自分の顔の触感が「つるつる」だと思うか尋ねたところ、61%が「いいえ」と答えた。肌の「つるつる度」を100点満点で自己採点してもらったところ、平均点は「52.9点」だった。
自己評価が低い男性に、理由を聞くと「カサつきと、ゴワゴワが気になる」(自己採点10点・29歳)、「つるつるというより、皮脂でぬるぬるだから」(自己採点30点・36歳)といった意見が寄せられた。
恵比寿美容クリニックの堀江義明院長は、「男性の肌は女性に比べると、テカりやギラつきの原因となる皮脂が多く、夏にはその分泌も多くなる傾向にあります」と指摘。「そのことから、夏は特に肌ダメージが大きく、それに伴う肌トラブルが起こる危険性が高くなると言えるでしょう。そんな"夏の肌"は、間違ったスキンケアでさらに傷つけないよう注意が必要になります」。
「洗顔」ではじめに心がけたいのは、手で洗顔料を十分に泡立て、もっちりとした状態にすること。これによって、泡のキメが細かくなり、肌の汚れを吸着しやすくなるという。次に、顔を洗うときに手は小刻みに動かすこと。手は「ミリ単位」で動かすと、肌に無駄な摩擦がかからなくなるとのこと。そして同様の理由から、顔を拭くときにタオルでごしごしこすらないこともポイントに挙げている。
「シェービング方法」については、まず、シェービング時にカミソリの刃を何度もあてないことがポイント。そうすることで、必要な肌のバリア機能を落とさず、直接刺激から守ることができるという。
また、可能であれば浴室ではヒゲを剃らないほうがよいとのこと。その理由は、雑菌が多い浴室で、特に防菌加工をしていないシェーバーを保管するとシェーバーの刃にも雑菌が増え、ヒゲを剃って切り傷になったところから菌が入り、ニキビや肌トラブルの原因となるという。「シャワー時に剃るなら、使用後に洗浄し清潔に保てるお風呂剃り用のシェーバーを使用することをおすすめします」と堀江院長。
さらに、シェービング後はしっかり保湿することもポイントに挙げる。化粧水をつけることで、必要以上の皮脂が取れて皮膚の内部が乾く「インナードライ」状態を回避することができるという。
堀江院長はこれらを踏まえ、「理想のシェービングは、清潔な場所に保管された電気シェーバーでなめらかに深剃りし、シェービング後はしっかり保湿をすることだと言えるでしょう」とすすめている。