女優の杉本彩(48)が、28日に放送されたテレビ東京系トーク番組『じっくり聞いタロウ』(毎週木曜24:12~)にゲスト出演し、過去に自殺未遂をしていたことを告白した。
「芸能界に入るつもりは全然なかった」という杉本。「子どものころ、家が結構複雑になりまして……」と思い返し、「自立して仕事して生きていかないとあかん」と心に決めて15歳のころにモデルの仕事をはじめたという。年齢的にどこも雇ってくれなかったことから、モデルという選択肢しかなかった。
杉本の運命を変えた"複雑"な事情とは、「父が友人の借金の保証人になった」こと。結局、父がすべての借金を背負うことになり、自宅まで手放すことに。両親は夫婦喧嘩を毎日繰り返し、金銭的にも苦しい生活が続いた。
母は毎晩酒を飲み、悲しみや怒り、愚痴を長女である杉本に吐き続けた。必死に受けとめようとしていたがある日、精神的に追いつめられて限界に。遺書を書き、ついには手首を切ってしまう。かなり深い傷だったが、ちょうど帰宅した母がすぐに病院に連れて行き、なんとか一命を取り留めた。
「本当に耐えられなくなっちゃってたんだと思うんです。『死んでしまいたい』となっちゃって」と当時を振り返る杉本。「本当に」と言いながらうつむき、「本当に生きていて良かったと今は思います」と晴れやかな表情を見せる。杉本の"自立"には、そんな背景があった。