レベルファイブは27日、千葉県・浦安市「舞浜アンフィシアター」で新作発表会「LEVEL5 VISION 2016 -NEW HEROES-」を開催し、同社の新作タイトルを発表した。ここでは『妖怪ウォッチ』以外の注目タイトルを紹介する。
メディアや抽選で選ばれたユーザーが参加した同発表会では、代表取締役社長CEOの日野晃博氏が登場し、続々と新作タイトルを紹介。
まず、大きな注目を浴びたのが、「レイトン教授」シリーズの正統続編となる『レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀』。タイトルからわかる通り、本作の主人公は女性。レイトン教授の娘「カトリーエイル・レイトン」が新たな事件に挑むストーリーが展開されていく。カトリー役には女優の有村架純、喋る犬・シャーロ役に役所広司、天才分析官ジェラルディン・ロイヤー役を黒木メイサといった豪華なキャストが集結する。
ビデオメッセージで登場した有村は「皆さんが想像するカトリーになっているかわかりませんが、楽しんでもらえたらうれしい」とコメントしたほか、役所は「本作では漫才のツッコミをするような役どころなので、楽しく収録に臨むことができた」と感想を述べた。また、本作の出題問題には、「頭の体操」の著者、故・多湖輝氏にかわり、「ゴースト暗算」で知られる岩波邦明氏が担当することも明らかに。
次に一度は完結した『イナズマイレブン』。実は『イナズマイレブン』は、これまで、何度も続編の企画は持ち上がっていたが、納得のいくものができず、自主的にボツにする日々が続いてきたと語る日野氏。しかし、「ようやく新しい『イナズマイレブン』として、子どもたちにも過去のファンにも堂々と出すことが出来る最高の企画にたどり着いた」として、シリーズ第7弾となる『イナズマイレブン アレスの天秤』の制作開始を発表した。本作もTVアニメやゲーム(対応機種は未定)、玩具とクロスメディア展開となる。
『アレスの天秤』の舞台は、『イナズマイレブン』パート1、円堂守がフットボールフロンティアで優勝した後「もし宇宙人が攻めてこなかったら?」というパラレルワールドストーリーで展開される。また、新たに3人の主人公のストーリーが描かれていくことも明かされた。
また、TVアニメの放送開始は2017年の夏を予定しているほか、タカラトミーからは、劇中で選手たちが腕にはめている腕バンド「イレブンバンド」が玩具として商品されることが決定。実際に「イレブンバンド」をはめて、歩いたり走ったりすると、ゲーム内の「お気に入り登録」した選手の能力が強化されるようだ。
そして最後は、クロスメディアプロジェクトの第5弾『メガトン級ムサシ』の制作発表が行われた。本作の舞台は、西暦2188年の地球。突如、飛来した謎の異星勢力「ドラクター」によって、地球は数日で制圧されてしまう。生き残った人類は、強力な防衛機能を誇る居住施設『シェルター』に逃げ延び、反撃の機会をうかがっていた。そして、最後の希望であるメガトン級の巨大ロボット『ムサシ』の登場により、人類は反撃を開始する……というのが主なストーリーとなる。
コンセプトは「古き良き熱血ロボットもの+学園ドラマ」。熱いロボットバトルに加え、学園ではサスペンスが繰り広げられるという。なお、公式サイトでは、13分以上にも及ぶ『メガトン級ムサシ』のパイロットフィルムが公開されているので、ぜひチェックしてほしい。
また、クロスメディア展開としては、『週刊少年ジャンプ』(集英社)とタッグを組んで進められるほか、おもちゃ展開はバンダイに決定。
さらに日野氏からは、人が搭乗する巨大スーパーロボットアニメの元祖『マジンガーZ』の作者・永井豪氏からのメッセージが読まれた。永井氏は「パイロットフィルムを見ましたが、いかにもな王道ロボットもの。私や手塚先生、横山先生に連なる作品群の良いとこ取りと、新しい時代ならではのオリジナリティーもある。どんな展開を見せてくれるのかワクワクしています」と本作に期待を寄せていた。
『メガトン級ムサシ』の展開開始は、2017年夏を予定しているという。
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