JR東日本は28日、常磐線相馬~浜吉田間の運転再開日を2016年12月10日とすることを発表した。同区間は沿線自治体の「まちづくり計画」と一体となった復旧工事が進められ、駒ヶ嶺~浜吉田間は内陸側に移設しての復旧となる。
常磐線は東日本大震災などによる甚大な被害を受け、現在も竜田~小高間・相馬~浜吉田間で運転見合わせが続く。小高~原ノ町間は今月12日から列車の運転を再開したが、同区間を含む小高~相馬間は孤立区間となっており、普通列車による折返し運転が行われている。相馬~浜吉田・亘理間では代行バス輸送が行われてきた。
今年12月10日に運転再開となる相馬~浜吉田間のうち、相馬~駒ヶ嶺間は従来の位置で復旧。駒ヶ嶺~浜吉田間は移設復旧のため大規模な工事となったが、各方面からの協力もあり、順調に工事が進捗したという。途中駅3駅も内陸側へ移設され、新地駅は地上駅、坂元駅・山下駅は高架駅として開業する。
常磐線相馬~浜吉田間の運転再開で孤立区間も解消され、小高駅・原ノ町駅・相馬駅・新地駅・山下駅など各駅から仙台方面へ列車で行き来できるようになる。運転再開後の具体的なダイヤについては「改めてお知らせします」(JR東日本)とのこと。