国土交通省はこのほど、東京のタクシー初乗り運賃について引下げを行う実証実験を実施すると発表した。これにより、東京の一部タクシー乗り場において、初乗り410円のタクシーを利用することができる。
東京のタクシー初乗り運賃については、初乗り距離を短くして額を引き下げるという内容の申請がなされており、現在、運賃改定手続が進められている。この見直しにより、訪日外国人の観光需要や高齢者などの日常生活需要の喚起に効果が期待される。
今回の実証実験は、初乗り運賃引下げの周知を図るとともに、短距離のタクシー需要の顕在化を検証するために実施。期間は8月5日から9月15日まで。新橋駅東口、浅草駅前、新宿駅東口、東大病院前の4カ所のタクシー乗り場で、日程を変えて順次行う。実証実験に参加する車両は流し営業は行わず、これらの乗り場のみ利用可能とのこと。
それぞれの乗り場の日程は、JR新橋駅東口タクシー乗り場が8月5日から9月15日まで(実施時間8~18時)、東武浅草駅前タクシー乗り場が8月5~18日(実施時間10~18時)、JR新宿駅東口タクシー乗り場が8月19日から9月1日まで(実施時間8~18時)、東大病院タクシー乗り場が9月2~15日(土日休日は除く。実施時間8~18時)となる。
この実証実験では、タクシー事業者23社から40両を選定して行う。実施運賃は、初乗り運賃1.059kmまで410円。加算料金は237mごとに80円。実証実験の利用者には、タクシー利用の実態や実証実験の感想などをアンケートで調査する。
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